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2008年12月

エディンバラ城(前編)

Castle 街を見下ろす高台に建ち、遠目にもその偉容を誇るエディンバラ城。いよいよエディンバラ観光のハイライトです。入り口で購入した公式ガイドブック(日本語版)を手に、早速、城内の探索を始めました。城を遠くから眺めると、大きな一続きの建物のように見えますが、それは城壁に囲まれているためで、アーチ形の門をくぐると、独立した建物が複雑に入り組んで立ち並んでいるのが分かります。戦闘で何度も破壊され、その度に再建や増改築が繰り返されてきたのだそうです。

Battery この城はスコットランドがイングランドからの独立を求める戦闘の舞台となり、長期間にわたって要塞としての役割を担ってきました。それを証明するかのように、城壁に沿っていくつもの砲台が設けられており、砲門からは砲身が覗いています。最も大きい「モンMonsmeg ス・メグ」は、重量6トンの巨砲。15世紀半ばに当時の最先端技術を駆使して作られたもので、重さ150キロの砲弾を発射することができたそうです。砲台からの眺めは抜群で、新市街とフォース湾がきれいに見渡せました。

 

Stmargaret

城内で最も古い聖マーガレット礼拝堂は、12世紀の初めに建てられたもので、エディンバラ市で最古の建物でもあります。小さな石造りの礼拝堂で、外観は簡素ですが、中へ入ると、繊細な彫刻を施されたノルマン様式のアーチが目を引きました。

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オールドタウンと聖ジャイルズ大聖堂

Oldtown カールトン・ヒルを下り、ウェイヴァリー駅の上に架かる橋を渡って、オールドタウンへ向かいました。前夜に日本から到着したばかりの私たちの目には、石畳の通りや、その両側に並ぶ建物の1つ1つが、異国情緒たっぷりに映ります。


StgilesInsideまずは聖ジャイルズ大聖堂へ。 王冠形の屋根が特徴的なゴシック様式の建物で、9世紀に建てられた教会を12世紀に再建したものです。宗教改革の際に内部の装飾が被害を受けたそうですが、石造りの重厚な柱や、ステンドグラス、Thistleパイプオルガンなど、見所はたくさんあります。特に、20世紀になってから増築されたシスル礼拝堂では、凝った細工の彫刻が壁から天井まで一面を埋め尽くしており、見事な眺めでした。

Shop エディンバラ城とホリルードハウス宮殿を結ぶ長さ1マイル(約1.6キロ)の通りは、ロイヤル・マイルと呼ばれ、エディンバラ観光の中心です。聖ジャイルズ大聖堂から、このロイヤル・マイルを西へ向かい、エディンバラ城を目指しました。通り沿いのお店にSword 並んでいる土産物は民族色豊かで、色とりどりのタータン・チェックやタータン・ツィードの織物が目を引きます。中には剣や鎧などの武具を売るお店もありました。「SALE」の表示が出ていましたが、いったい誰がどのような目的で購入するのか、ちょっと気になるところです。

Thehub ロイヤル・マイル沿いにあるザ・ハブは、高さ74メートルの尖塔を持つ19世紀のゴシック建築。もとはスコットランド教会の集会場でしたが、現在はエディンバラ国際フェスティバルの本部として使われており、中にはカフェも設けられています。



Scotch_2

スコットランドと言えば、スコッチウイスキー。スコッチウイスキー・エクスペリエンスでは、ウイスキーの蒸留過程が見学できるほか、スコッチウイスキーの歴史や、地域による特徴の違いなどを解説してくれるそうです。レストランも併設されているので、伝統料理を味わいながらスコッチウイスキーを1杯・・・といきたいところでしたが、時間の関係で、残念ながら外から建物を眺めただけで我慢することにしました。

 

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カールトン・ヒル

エディンバラの玄関口・ウェイヴァリー駅にほど近い小高い丘を、カールトン・ヒルといいます。宿泊したホテルがこの丘の麓にあったので、朝一番で登ってみることにしました。歩いて数分で頂上まで行くことができます。

Monument 頂上にはいくつかのモニュメントが建っていました。左の写真はナショナル・モニュメントで、ナポレオン戦争で亡くなったスコットランドの兵士たちを記念して、19世紀の初めに建てられたものです。アテネのパルテノン神殿を模したデザインですが、途中で予算がなくなってしまったのだそうで、現在でも未完成のままになっています。

Nelson 右の写真はネルソン・モニュメントです。サー・ホレーショ・ネルソンは、アメリカ独立戦争やナポレオン戦争で活躍したイギリスの海軍提督で、トラファルガー海戦での勝利が有名ですが、自身はこの海戦で戦死しました。これを記念して、このモニュメントが建てられました。



Newtown カールトン・ヒルからは、ユネスコ世界遺産に登録されている新旧のエディンバラ市街が一望できます。左の写真は、「都市計画の傑作」ともいわれるニュータウン(新市街)。設計士ジェイムズ・クレイグの案を基に、18世紀から19世紀にかけて造られました。同じ色調の建物が直線または弧を描くようにずらりと建ち並び、幾何学的な模様を形作っています。空港から市内へ入るときに、バスでニュータウンの一部を通り抜ける機会がありましたが、綿密な計画に基づいて造られた街並みは、なかなか興味深い眺めでした。ニュータウンの向こうに見えるのはフォース湾で、街のすぐ近くまで海が迫っているのが分かります。

Oldtown こちらはオールドタウン(旧市街)。イギリス(英国)編の最初にご覧いただいた写真も、ここからの眺めです。写真中央に見えるエディンバラ城がオールドタウンの西端で、ここから東端のホリルードハウス宮殿まで、古い教会を始めとする石造りの建物が並んでいます。

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エディンバラのスコティッシュ・パブ

成田空港を午前中に飛び立ったブリティッシュ・エアの飛行機は、ロンドンのヒースロー空港に、ほぼ定刻に到着しました。ここでエディンバラ行きの国内線に乗り換えです。

飛行機を降りたところで、乗ってきた飛行機をバックに記念写真を撮ろうとしたら、係員に制止されてしまいました。2年前(2006年)にドイツを訪問した時には特に問題なかったはずですから、テロ対策のため、警備が予想以上に厳しくなっているのでしょう。それを裏付けるように、入国審査では写真撮影が待っていました。国内線の飛行機に搭乗する直前に、写真と本人とを照合するためです。

また、機内持ち込み手荷物の検査では、靴を脱ぐように指示されて驚きました。手荷物と一緒に、靴(と搭乗券!)もX線の機械を通すのです。替えの履き物は用意されていないので、裸足またはストッキングやソックスだけを履いた状態で、金属探知機のゲートをくぐったり、場合によってはボディ・チェックを受けたりしなければなりません。欧米の人たちにとって、人前で靴を脱ぐのはかなり抵抗があるのではないかと思いますが、皆さん苦情を言うこともなく、淡々と検査を受けていました。旅行の安全を考えれば、背に腹は代えられないということでしょうか。むしろ、「土足」という概念が染みついた私たち日本人の方が、ソックスで地面を歩くことへの抵抗感は強いのかもしれません。

というわけで、厳重な警備に少々とまどいましたが、特にトラブルはなく、予定通り夕方にはエディンバラ空港に到着して、バスで市内へ入ることができました。ホテルにチェックインして、ほっと一息。日本からの長旅でさすがに疲れており、そのまま寝てしまいたいという誘惑にかられましたが、エディンバラには1泊だけの予定なので、夜の街を見るチャンスは今しかありません。体力との闘いになりそうですが、あまり遅くならないうちに少しだけでもと思い、休憩もそこそこに街へ繰り出しました。

Night イギリスの正式名称は「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」といい、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドから構成されています。Tartan エディンバラはスコットランドの首都です。目の前を次々に通り過ぎる2階建てバスや、ショーウインドーに飾られた独特の民族衣装を眺めていると、スコットランドにやって来たのだという実感が湧いてきました。遠くにはライトアップされたエディンバラ城も見えています。

Pub 通り沿いにちょっと洒落たスコティッシュ・パブを見つけ、せっかくなので入ってみることにしました。カウンターで地元産らしい黒ビールを注文し、渡されたグラスを見ると、表面の泡の上にBeer クローバー型の模様が描かれていました。これがスコットランド流なのでしょうか。初日から香ばしい黒ビールを堪能し、幸先の良いスタートになりました。

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