« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »

2009年1月

ウィンダミア湖クルーズ

Lakeside_2 レイクサイドは文字通り湖畔にあり、駅と遊覧船乗り場が隣接しています。列Ship_2 車を降りて蒸気機関車に名残を惜しんでいると、埠頭に船がやってきました。湖北端のアンブルサイドを目指して、ウィンダミア湖クルーズに出発です。

Windermere2_3   あいにくの曇り空で、かなり肌寒くもありましたが、船室にこもっていたのでは船に乗った甲斐がありません。フリースとウインドブレーカーを重ね着してデッキへ出て、船が風を切るのを感じながら、遊覧船の旅を楽しむことにしました。40分ほどで経由地のボウネスに到着。桟橋Bowness_2に停泊した船の中から湖畔を眺めると、私たちが宿泊しているホテルが見えました。ここで乗り換えるつもりでしたが、同じ船がそのままアンブルサイドまで行くとのことです。出航までの待ち時間を利用して、船内の売店でサンドイッチを購入し、船室で簡単な昼食をとりました。

Pier_2 出航の際に船の外を見ると、興味深い光景が目に入ってきました。左の写真に写っている緑色のロープ。その左端は画面の外にはみ出していますが、実は船に結びつけられています。輪にした反対(右)側の端を緑色の支柱に引っかけ、これを支点にして強引に船の向きを変えるのです。船の向きが変わるにつれて、船内にもロープがきしむ音が伝わってきて、相当な力が掛かっているのが分かります。方向転換が終了した後で、支点側のロープを外して船内へ取り込む必要があるため、近くに係員が1人待機しているのですが、万一ロープが切れて彼に向かって飛んできたら大惨事です。柱の陰に待避し、自分と船の間に常に柱が入るように、船が回転するのに合わせて慎重に位置を変えていました。

Windermere_2 船の旅は続きます。長時間デッキに出ているとさすがに寒さが堪えてきて、船室とデッキを行ったり来たりしてしまいましAmbleside_2たが、小さな桟橋や可愛らしい建物などが湖畔に代わる代わる姿を現すので、景色を見飽きることはありません。ボウネスを出て約30分で、アンブルサイドの桟橋に到着しました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

湖水地方の蒸気機関車

Bus 湖水地方に着いた翌日は、夫のたっての希望で、ハバースウェイト-レイクサイド間を走る蒸気機関車に乗りに出かけました。ちなみに「レイクサイド」はウィンダミア湖南端の地名で、れっきとした固有名詞です。ボウネスからは、遊覧船でレイクサイドへ行き、そこで蒸気機関車に乗り換えてハバースウェイトを目指す方法が一般的のようですが、船の始発時刻が意外に遅く、午前中の時間が勿体ないので、まず路線バスでハバースウェイトへ行って、逆コースをたどることにしました。ところが、この路線バスがなかなかのくせ者。小さめの車体で小回りがきくのをよいことに、急カーブを猛スピードで突っ走るので、かなりスリリングでした。

ハバースウェイトのバス停では、私たちの他に、やや年配のご夫婦が1組下車しました。道路の向かい側にある鉄道駅へ渡ろうと、車の流れが切れるのを待って、「今のうちに・・・」と夫に声を掛けたところ、その日本Station 語が、はからずも先方の奥様と見事にハモりました。思わず顔を見合わせて、「こんにちは」とご挨拶。イギリスへ来てまだ3日目ですが、自分たち以外の日本人と言葉を交わすのは、随分久しぶりのような気がします。

ハバースウェイト駅は三角屋根のレンガ造り。周囲の景色とややミスマッチな感は否めませんが、赤い窓枠が可愛らしく、童話の世界を思わせます。建物の中にはギフト・ショップとレストランが入っていました。

Docking 発車時刻までまだ間があり、蒸気機関車は引き込み線の上で煙を上げていました。まずはここで、機関車の写真をゲット。バスで一緒になったご夫婦も、揃ってカメラを向けています。しばらくすると、機関車が動き始めLocomotive ました。客車との接続です。引き込み線から線路へ出て一旦駅を離れた機関車が、プラットフォームに横付けされた客車をめがけて、ゆっくりと後ろ向きに進んできました。興味津々で眺める私たちの目の前で、無事にドッキング完了。列車の近くでひとしきり写真を撮ってから、いそいそと中へ乗り込みました。

Inside 客車の内部はレトロな雰囲気・・・と言うよりも、かなり年季が入った感じでしたが、木の茶色と座席の青がマッチして、なかなか良い味が出ていました。

間もなくツアーのバスが次々に到着し、たくさんの観光客で、駅は急に賑わいを見せ始めました。いよいよ出発です。先ほどのご夫婦は、駅を出て行く列車を撮影するとのことで、手を振って私たちを見送ってくださいました。

終点のレイクサイドまでは約20分。のどかな田舎の風景を眺めながら、しばし蒸気機関車の旅を楽しみました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

列車に乗って湖水地方へ

Waverley 昨夜エディンバラに到着したばかりで、さすがに慌ただしい感じは否めませんが、今日の宿泊予定は湖水地方です。スーツケースを抱えて、ウェイヴァリー駅から長距離列車に乗り込みました。14:52発のバーミンガム行きです。

列車は1キロほど走ってヘイマーケット駅に停車した後、郊外へと出て行きます。ほどなく窓の外には牧草地帯が広がり、たくさんの羊や牛の姿が見えてきました。数年前に訪れたニュージーランドの景色にそっくりだと思いましたが、これは話が逆で、イギリス人が入植したニュージーランドの方が、イギリスに似ているのでしょう。

Train 2時間ほど走ってオクセンホルム・レイク・ディストリクト駅で下車し、赤と青のカラフルなローカル線に乗り換えて約20分。いよいよ湖水地方の玄関口、ウィンダミOldengland アに到着です。駅でタクシーを拾い10分ほど走ると、ウィンダミア湖が見えてきました。ボウネス埠頭に近い湖畔のホテルに、無事チェックイン。クラシックな外観の、なかなかお洒落な建物です。

 

Lakeside

既に夕方ではありましたが、早速、湖畔Swanの散策に出かけました。静かに水を湛えた湖面を眺めていると、明日の観光が楽しみになってきます。水辺には白鳥やカ モメが群がっていました。どうやら、観光客からもらえる餌がお目当てのようです。

ハイ・シーズンを過ぎた9月の後半とはいえ、ボウネスの街は観光客で賑わっていました。湖水地方は、「ピーター・ラビット」シリーズの作者、ベアトリクス・ポターが好んで暮らしたPeterrabbit土地で、絵本の挿し絵の中にもその風景が出てくることから、「ピーター・ラビットの故郷」と呼ばれています。今回の旅では、ポターが住んでいたヒル・トップ農場を訪れる機会はありませんでしたが、ボウネスの通りを歩いていると、可愛らしいぬいぐるみたちがショーウィンドウからこちらを覗いていました。

 

Restaurant

夕食はホテルのレストランでと考えていましたが、受賞経験がある人気のシェフがいるのだそうで、予約なしでは入れないとのこと。代わりのお店を探していると、赤やピンクの花々で飾られた雰囲気の良さそうなレストランが目に留まり、早速中へ。何を頼もうか迷った末に、夫は鮪のステーキを選びましたが、せっかくなので、私は湖でとれた鱒を美味しくいただきました。おもしろかDinner ったのは、ウェイターさんに「付け合わせはポテトとチップスのどちらにしますか?」と聞かれたことです。イギリスで「チップス」と言えばフライドポテトのことですから、「どちらもジャガイモじゃないか・・・」と思って、一瞬、頭の中にクエスチョンマークが点灯しましたが、「ポテト」を頼むと茹でたジャガイモが出てきました。確かに、フライドポテトとは別の食べ物ですね(笑)。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

郷土料理とバグ・パイプ

Restaurant エディンバラ城を後にして、再びオールドタウンへ。そろそろお腹が空いてきました。周囲を見回すと、赤い花で可愛らしく飾られたスコットランド料理のお店が目に留まりました。Lunch 今日の昼食はここに決まりです。早速店内へ入り、2階の窓際に席をとりました。私がオーダーしたのは、パプリカの風味が効いた郷土料理のチキンスープ。夫の前に運ばれてきたのは、魚介類がたっぷり入ったシチューです。朝ご飯をしっかり食べたので、少し軽めの昼食でしたが、地元の味を堪能しました。

そろそろエディンバラを離れる時間が迫ってきましたが、ホテルで荷物をピックアップして駅へ向かう前に、もう1箇所だけ行ってみたい場所がありました。ニュータウンの大通り、プリンスィズ・ストリーScottmonument ト沿いに建つ背の高い塔。遠くからでも目立つこの建物が一体何なのか、バスで市内に到着したときからずっと気になっていたのです。

近づいてみると、塔の正体は、エディンバラ出身の文豪、サー・ウォルター・スコット(1771-1832)の記念碑でした。シューベルトの「アヴェ・マリア」やビゼーの「美しいパースの娘」など、多くの曲がスコットの作品をもとにして作られています。スコット・モニュメントと名付けられたこの塔は、高さ60メートル。作家の記念碑としては、世界最大だそうです。

Bagpipe モニュメントの周りは公園になっていて、バグ・パイプ弾きが陽気な音楽を奏でていました。前夜に訪れたスコティッシュ・パブでは、タイミングが合わなくて演奏を聴くことができず、残念に思っていましたが、スコットランドを離れる直前に、思いがけずその音色を聴くことができてラッキーでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

エディンバラ城(後編)

Greathall エディンバラ城の中心部にある中庭はクラウン・スクエアと呼ばれ、その周りに主要な建物が並んでいます。まずは、グレート・ホール。城で儀式を行う際の大広間として16世紀初めに建設されましたが、本来の用途に使われる機会はほとんどなく、Fireplace 17世紀半ばに兵舎に改築されて、以後は軍事目的に利用されてきました。その後、軍が撤去した1880年代に再び大規模な改築工事が行われ、かつての豪華な大広間がよみがえりました。フード付きの白い大きな暖炉や、複雑な彫刻を施した木製の玄関仕切りなどが見事です。

Ceiling ホールでは、特徴のある木製の天井が目に留まりました。これは16世紀の建築当初から残るもので、Sculpture アーチ型の梁で屋根を支えるハンマービームという手法で造られています。三角形に組んだメインの梁を支える梁受けは、ルネサンス様式の彫刻で飾られており、イギリスに現存する最古のものだそうです。

Palace 次は王宮です。王族の住居として、15世紀前半に建設が始まりました。現在残っている建物は15世紀後半に増築された部分で、内部にある立派な暖炉も当時のものだそうです。王宮内のクラウン・ルームには、スコットランド王の戴冠用宝器(オナーズ・オブ・スコットランド)が展示されていました。戴冠用宝器とは王冠、笏、御剣の3点で、17世紀にエディンバラ城が陥落した際に土中に埋められてクロムウェルの手を逃れ、それから100年以上を経た後に再発見され・・・というように、ドラマチックな歴史をくぐり抜けてきPalace2 ました。見学者は展示通路を進むにつれて、この歴史を追体験することになります。そして最後に、3点の戴冠用宝器が目の前に現れるのです。私はスコットランドの歴史に特に興味があるわけではありませんが、宝器が経てきた数々の変遷を知った上で実物を目にすると、やはり荘厳な雰囲気を感じます。強く印象に残りました。

戴冠用宝器の傍らには、「運命の石」が置かれていました。この石は長い間、スコットランド王が即位する際の玉座として使用されてきたものですが、13世紀末にイングランド王によって奪われ、以後はロンドンのウエストミンスター寺院に設置されて、イングランドだけでなく、グレートブリテン島のすべての君主の戴冠式に使用されるようになりました。現在はスコットランドに戻っていますが、いつの日か次代のイギリス国王が即位するときには、戴冠式のために再びウエストミンスター寺院へ運ばれるのだそうです。

Memorial グレート・ホールの向かい側に建つ重厚な建物は、スコットランド国立戦争記念館です。第一次世界大戦の戦没者のために、20世紀前半に建設されたもので、第二次世界大戦やそれ以降の軍事行動での犠牲者も記念しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »