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2009年2月

グラスミア湖

ワーズワースゆかりのダヴ・コテージも、甘いジンジャーブレッドも魅力的ですが、グラスミアへやって来た目的は、何と言ってもグラスミア湖です。旅行の計画中に湖水地方の本を見ていて、際だって美しい湖の写真が目に留まり、ぜひ自分の目で見たいと楽しみにしていました。

Tree 村の中心部から湖の方向へ歩いて行くと、ほどなく湖面が見えてきました。ただし、問題が1つ。湖はすぐそこに見えているのに、道路と湖の間は私有地で湖へ続く道がないため、湖畔へ近づくことができないのです。

もっとも、これは地図から予測できたので、湖を回り込んでしばらく(かなり!)歩けば湖畔へ下りられることは、予め調べてありました。湖を左手に見ながら、30分ほども歩いたでしょうか。所要時間がはっきりしなかったので、少し不安になり始めた頃、湖畔へ続く遊歩道の入り口に到着しました。

Sheep 遊歩道の右手、湖とChateau反対側の斜面には牧場が広がっていて、ヒツジたちがすぐそばまで近寄ってきました。愛らしい姿に癒されます。斜面の上へ目をやると、 立派なお屋敷が建っていました。おそらく牧場主さんのお宅だと思いますが、まるでお洒落な別荘のようで、絵になっています。

道路から見えた湖も十分に綺麗でしたが、湖畔からの眺めはまた格別です。既に午後も遅い時刻になっており、青空の下とはいきませんでしたが、角度によって様々な表情を見せる湖に、周囲の山々が映り込んで、期待通りの素晴らしい眺めでした。

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この日の夕食は、1着だけ持参していたワンピースに着替えて、宿泊先のホテルのレストランへ出かけました。前日、予約なしでは入れなかったので、朝ホテルを出る前にしっかり予約を入れておきました。ディナー・コースはオードブルとメインを選択するスタイルで、デザートが付きます。メインのお料理は、野菜のパイを選びました。本来はベジタリアン・メニューのようですが、十分に食べ応えがあって、お味の方もGood! デザートには、チョコBrownieレート・ブラウニーが運ばれてきました。温かいベリー・ソースがたっぷりかかって、アイスクリームが乗っています。とても濃厚で、チョコレートに目がない私には、こたえられない味でしたが、甘さの方も強烈です。残り3分の1ほどのところで、泣く泣くギブアップしました。

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湖畔の村グラスミア

アンブルサイドの街は桟橋から1キロほど北にありますが、私たちは街へは入らずに、バスに乗ってさらに北を目指しました。停留所にやって来たのは、屋根なしの2階建てバスです。試しに2階へ上がってみましたが、吹きさらしで凍えそうな上に、例によってバスが軽快すぎるスピードで突っ走るので、目が回りそうです。早々に断念して、おとなしく1階部分の客席におさまりました。

Dovecottage ライダル湖を過ぎ、左手にグラスミア湖が見えてきたところでバスを降りました。目的地はダヴ・コテージ。ロマン派を代表する詩人、ウィリアム・ワーズワースが青年時代を過ごした家で、最盛期の作品の多くがここで書かれました。白い壁を這うバラなどの植物は、ワーズワースが自ら植えたものだそうです。
建物は2階建てですが、天井が低く、それほど広くはありません。大詩人の住居にしては、内装も質素に見えましたが、暖炉や家具などが昔のまま残されており、ここで数々の詩が生み出されたのかと思うと、なかなか感慨深いものがあります。コテージの入り口で借りた日本語の解説書を見ながら、ワーズワースが使ったトランクやパスポートなど、展示品を興味深く見て回りました。なお、ワーズワースは後半生の40年近くを、アンブルサイドとグラスミアの間にあるライダル・マウントで過ごし、そこで生涯を終えています。彼自身がデザインした庭園が美しいそうですが、残念ながら今回の旅では訪れる機会がありませんでした。

Shops ダヴ・コテージと、併設されたワーズワース博物館の見学を終え、のどかな牧場の風景を眺めながら、徒歩でグラスミア村へ入りました。道ばたには可愛らしい土産物店が並んでいます。スレート石を積み上げた外壁は湖水地方独特で、なんとも言えない風情があります。




Church_2ほどなく、前方に聖オズワルド教会が見えてきました。このWordsworth教会の墓地に、ワーズワースが妻メアリー、妹ドロシー、娘や息子たちとともに眠っています。教会の敷地内にあるイチイの木は、ワーズワースが植えたものだそうです。

Grasmere村の中心部を流れ、グラスミア湖に注ぐロセイ川。そこだけ時間の流れがゆっくりになったような静かなたたずまいで、同じ湖畔の観光地でも、賑やかなボウネスなどとはひと味違った趣があります。


 

Gingerbread

1854年創業のジンジャーブレッドの老舗、「サラ・ネルソンのジンジャーブレッド」。甘い香りがお店の外にまでただよってきます。「ブレッド」と言ってもパンではなく、クッキーのような食感。創業以来、秘伝のレシピを代々受け継いでいるのだそうです。ガイドブックでチェックしてあったので、さっそくお土産用に1箱買い求め、さらにバラ売りを2枚買って、夫と1枚ずつ、お店の外でいただきました。ジンジャーがよく効いていて、なかなか美味ですが、ちょっとクセがあるので、人によって好き嫌いが分かれるかもしれません。紅茶によく合いそうで、私は気に入りました。
Gingerbread2 お店の建物は1630年に建てられたもので、元は村の学校だったそうです。カウンターが1つあるだけの、こぢんまりしたお店ですが、インターネットで通信販売をしており、現在では世界中にジンジャーブレッドのファンがいるようです。

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