バッキンガム宮殿
セント・ジェイムス・パークを抜けたところに広がる大きな花壇。その
向こうに見える白い建物が、バッキンガム宮殿です。正門前の広場には、ヴィクトリア女王の記念碑が建ち、その周囲に観光客が三々五々集まっていました。
バッキンガム宮殿は英国女王の居城として知られていますが、毎年8-9月は女王陛下がエディンバラのホリルードハウス宮殿に滞在するため、留守になったバッキンガム宮殿の内部が一般公開されています。私たちが訪れたのは9月下旬ですから、ぎりぎりで一般公開の期限に間に合ったことになります。
残念ながら衛兵交代式は終わった後で、
宮殿の立派な正門はしっかりと閉ざされていましたが、門の隙間に望遠レンズを差し入れて、警備に就いている“兵隊さん”の写真をしっかりゲットしました。
宮殿の内部を見学するには、まず宮殿に隣接した仮設オフィスでチケットを購入し、チケットに記載された時刻を目安に、入り口の列に並びます。幸い、指定時刻までの待ち時間はほとんどありませんでしたが、列がなかなか前へ進みません。私たちの番になって、その理由がわかりました。空港にあるのと同じようなX線の機械が設置されていて、厳重な手荷物チェックが行われていたのです。さすがに女王陛下の住居だけのことはあります。当然、宮殿内は撮影禁止で、カメラは鞄の中に収納するように求められました。おかげで、一眼レフの大きなカメラを首から提げていた夫は大慌て。鞄の中は交換用の望遠レンズや広角レンズでいっぱいで、カメラを入れる余地がありません。仕方がないので、鞄からレンズを取り出してカメラを鞄に収め、レンズの方はポケットに突っ込んで、何とか無事に入場することができました(どうしても無理な場合は、入場時に一旦預け、見学後に返してもらうこともできるようです)。
ウエストミンスター寺院と同様に、ここでも日本語の音声ガイドが入場料に含まれていて、詳しい解説を聞きながら豪華な部屋の数々を見て回ることができました。特に印象に残ったのは、晩餐会の様子を再現した大広間です。生花をふんだんに使って飾り付けたテーブルの上に、食器やグラスが端から端まで整然と並んでいる様子は圧巻でした。ナプキン1つとっても、隣の席との間隔を正確に測って、置く位置を決めるのだそうです。
見学終了後は、入ってきたのとは反対側の出口から宮殿の外へ出ることになります。建物の外壁は薄茶色をしており、正面から見た真っ白な外観とは随分印象が違いました。こちらの出口から公道まで
は、宮殿付属の広大な庭園を抜けて歩きます。宮殿内を見学していた間にお天気が崩れ、あいにくの小雨模様でしたが、あちこちで野鳥の姿を見ることができました。
最後に、バッキンガム宮殿見学時の注意事項を1つ。入り口付近にはトイレがなく、最寄りのトイレまでは(迷わないでたどり着けたとしても)片道10分くらいかかります。また、見学の所要時間は2時間ほどですが(音声ガイドを聞きながらゆっくり見て回った場合)、なにぶん女王陛下の住居ですから、内部にも見学者に解放されている化粧室はありません(見学を終えて外へ出たところにはあります)。駅からも若干距離があるので、どこで済ませておくか微妙ですが、宮殿内部の見学をお考えの場合は、このことを頭の片隅に入れておかれることをお奨めします。ちなみに私は、入場前に再びセント・ジェイムス・パークまで大急ぎで往復し、ひと汗かいてしまいました。
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