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2011年6月

東北応援! 角館&田沢湖の旅(4)

旅行3日目(最終日)。今日こそは…と期待したにもかかわらず、やはりお天気はいまひとつ。自分では晴れ女だと思っているのですが、今回は少々気合いが足りなかったでしょうか…。それでも前日に比べれば随分明るく、雨もなんとか上がったようなので、レンタサイクルで田沢湖を一周しててみることにしました。

Pinetree 田沢湖東岸にある宿の前を出発し、反時計回りに進むと、間もなく「蓬莱の松」が見えてきました。樹齢は約300年。中国の伝説に出てくる蓬莱山の松に、枝振りが似ていることから名付けられたそうですが、残念ながら現在は枝が折れて、形が変わってしまったとのことです。

Laketazawa頑張ってペダルを漕ぎ、湖を3分の1ほど回ると、朱塗りの鳥居が見えてきました。この大鳥Torii居が立つ平らな岩場は御座石(ござのいし)と呼ばれ、秋田藩主が田沢湖を遊覧した際に、腰をかけて休んだという言い伝えがあるそうです。

Shrine1鳥居のすぐ近くに、辰子姫を祀った御座石神社がありました。右の写真の左端に少しだけ写っている大きな杉の木は天然記念物で、「御座の石の杉」と呼ばれています。

Tatsuko 再び自転車に乗り、さらに湖を3分の1周。田沢湖のシンボル、金色に輝く「たつこ像」の前に到着しました。たつこ像のモデルになった辰子姫は、永遠の若さと美貌を願ったために龍になったと伝えられる、伝説の美少女です。像の隣に立つ浮木(うきぎ)神社は縁結びに効Shrine果があるようですが、訪れている観光客は、カップルや家族連れが多い様子。私たちも一応お参りをしてみましたが、この場合、御利益はどうなるのでしょうか…?

たつこ像を後に、自転車の旅は続きます。お天気がだんだん怪しくなり、小雨がぱらついてきたようですが、残る3分の1周を頑張らないと出発地点に戻れません(汗)。もう少し暖かければ気持ちの良いサイクリングになったはずでしたが、この時期の東北地方としてもかなり低めの気温で、残念ながら、最後は我慢大会の様相を呈してしまいました。

ちなみに今回、私が借りたのは電動自転車、脚力に自信あり(?)の夫が借りたのは、通常の人力自転車でした。結果的には電動自転車が大正解。湖面は平らですから、湖を回るルートも平坦だと思いがちですが、道が湖岸から少し離れている場所もあり、結構アップダウンがありました。汗をかきながらペダルを漕ぐ夫の前で、体力で劣るはずの私が坂道をスイスイ登るのですから、夫も驚いたようです。電動自転車には初めて乗りましたが、こんなに楽な乗り物だとは知りませんでした。

サイクリングで体が冷え切って、このまま帰るのは辛いかな…と思っていたところ、宿の方のお心遣いで、チェックアウト後にもかかわらず、温泉で暖まることができました。これには本当に感謝! 最後まですっかりお世話になってしまいました。

直接の被災地から離れているとはいえ、思いがけぬ出会いなどもあり、現在の東北を肌で感じた今回の旅。できることは限られているけれど、被災された方々が元の生活に戻れる日まで、少しずつでも息の長い応援をしていければ…と改めて思いました。

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東北応援! 角館&田沢湖の旅(3)

旅行2日目。天気予報から予想はしていましたが、あいにく大荒れのお天気で、田沢湖は深い霧の中。シャツ1枚で出歩けた前日とはうって変わって、気温もかなり低めです。この日は田沢湖畔を散策したり、遊覧船に乗ったりするつもりでしたが、この天候ではどうしたものか…。

Oogama_2 悩んだ末、温泉三昧を決め込むことにして、乳頭温泉郷へ向かいました。田沢湖畔からはバスで35分ほどです(この日は濃霧のため、もう少し時間がかかりました)。

乳頭温泉郷には、Fog源泉が異なる7軒の温泉宿が点在しています。さすがに「秘湯」で、少しですが雪が残っていて驚きました。まず、大釜温泉の足湯で一休みしてから、妙乃湯休暇村乳頭温泉郷を巡りました。左の写真はその途中で撮ったものです。ブナの林が幻想的…と言えなくもありませんが、やはりこのお天気は残念です。

妙乃湯では、女湯を利用していたのは2人だけ。母とほぼ同世代と思われる方とご一緒でした。こういう場合は、「どちらからですか?」という会話が始まるものです。岩手からとお聞きしたので、「地震で大変だったのでは…」と続けると、「家は流されました」との答えが返ってきました。田沢湖畔にある妙乃湯のグループ施設が、震災で被災された方を受け入れており、そこには温泉施設がないため、こちらへ入りにいらしたのだそうです。

ここまでお聞きすると、さすがに世間話はしにくく、会話も尻すぼみになってしまいましたが、お湯から上がって服を着始めたタイミングで、思い切って「何かお困りのことや足りないものがあれば…」と尋ねてみました。すると、ほぼ即答で、ミシンが欲しいとのご返事。届けられる衣類は体に合わないことが多く、直して着たいけれども、ミシンのような物は支援物資の対象外で、手に入る見込みがないのだそうです。

我が家にはミシンが1台ありますが、義母が洋裁のプロ(今でも現役!)で、洋服の直しなどはお願いしてしまうので、ほとんど使う機会がなく、押し入れの中で眠っています。古い物であることをお断りした上で、お譲りすることにしました。

この話が出たあたりから、相手の方はそれまでより少し饒舌になって、地震と津波の後で町が2日間燃え続けたこと、消防車が来たけれども水が1滴も出ず、燃え広がるのを遠くから見ているしかなかったこと、家があった所へ行ってみたけれども、割れたお皿が何枚か見つかっただけで、全てなくなってしまったこと…などを話してくださいました。頷きながらお聞きすることしかできませんでしたが…。

旅行から帰った数日後にミシンを荷造りしてお送りすると、すぐにお礼の電話をいただきました。その時のお話では、抽選に当たって仮設住宅への入居が決まったそうです。それをお聞きしても、軽々しく「よかったですね」などとは言えない状況ですが、1日も早く生活が落ち着かれることをお祈りします。

さて、この日の夕食では、結婚記念日特典ということで、宿からグラスワインのサービスがありました。前日に続いて、見た目も美しいお皿の数々。つい食べ過ぎてしまいました。
Kobachi Tataki Tobanyaki

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東北応援! 角館&田沢湖の旅(2)

Shop 角館はお土産も豊富です。老舗醸造元の醤油や味噌も捨てがたいですが、まだ旅行初日。持ち歩くことを考えると、ヤマザクラの樹皮を使った樺細工などが良いかもしれません。

というわけで、道すがら目に留まった「角館桜皮(かば)細工センター 武家屋敷店」へ。樺細工の実演をしていたご主人がとKabazaikuても気さくな方で、私たち夫婦が揃って首からぶら下げた大きなカメラに気付くと、写真やカメラの話題で色々と話しかけてきます。良い雰囲気でそれに答えているうちに、ついお財布の紐もゆるんでしまい、お土産用に茶さじなどの小物をいくつか購入しました。さすが、商売がお上手です。

もう一つ外せないのが、東北の地酒。駅から武家屋敷方面へ歩く間にも、沢山の酒屋さんを見かけました。私たちがお邪魔したのは「樹の下や よしなり」さん。道から少し奥まった所にありますが、店外に置かれた机の上に地酒が並んでいるのが目に留まりました。それらを眺めていると、中から「試飲できますよ」というご主人の声。早速お店へ入り、純米酒、吟醸酒など地酒を4種類も味見させていただきました。結局、夫の好みで「松倉」という秋田のお酒を購入しましたが、飲ませていただいた地酒のうち2種類は、このお店でしか手に入らないものだそうです。

Katakuri さて、そろそろ宿泊地へ向かうことにしましょう。予約しておいたのは、田沢湖畔にある「かたくりの花」。客Laketazawa室の窓から田沢湖が一望でき、貸し切り露天風呂からの眺めも見事です。地震の影響はどうだったのかと思い、宿の方にお聞きしたところ、強い揺れは感じたものの、物が落ちて割れるといったこともなかったそうで、ほとんど被害は受けなかったようです。

Shokuji 夕食は食事処で和食をいただきました。ひと手間を惜しまぬ板前さんの心意気が伝わってくるような、小鉢やお皿の数々に感激。盛り付けもとても綺麗で、食べるのが勿体ないほどです。郷土の味覚ということで、きりたんぽ鍋も付いていました。

ただ、気になることが一つ。食事をしているShokuji2のは私たちだけで、他にお客さんの姿が見あたりません。お料理を運んできてくれた女性に尋ねてみると、この日の宿泊客は、私たちを含めて2組4人だけなのだそうです(もう1組は早めに食事を済ませたようです)。

ゴールデンウィーク後の平日とはいえ、新緑が見Shokuji3頃を迎えた金曜日。しかも、大手旅行会社のパンフレットで田沢湖のページを開くと、最初か2番目に載っている旅館ですから、この状況はかなり寂しいと言わざるをえません。手の掛かった夕食のお料理を味わい、24時間入れる露天風呂を楽しみ、痒いところに手が届くようなきめ細かいサービスを感じるにつけ、4人だけの宿泊料金ではとても元がとれないはず…と心配になりました。

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