ケッパレ東北! ボランティアライナーの旅5
船を降りた私たちを出迎えてくれたのは、昔懐かしいボンネットバス。このバスと、元々乗ってきた観光バスに分乗し、浄土ヶ浜へ向かいました。
浄土ヶ浜は三陸を代表する景勝地で、鋭く尖った白い岩が林立する独特の景観を誇っています。浜の名前は、天和年間(1681~1684年)に、宮古山常安寺七世であった霊鏡竜湖が、「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことに由来するのだそうです。
先程まではあいにくの曇り空で、時折、小雨もぱらついていましたが、すっかり晴れて日が射してきました。明るい空の下、白い砂浜の向こうに奇岩が並ぶ光景は、どこか別世界に迷い込んだようです。波は静かで、あの日、この同じ海が牙をむいたことが信じられません。
ここは本来、人気の海水浴場なのですが、今年は残念ながらその開設が見送られました。レストハウスも修理中で、海水浴客の代わりに、砂浜に流れ着いたゴミを熱心に拾う、地元の方らしい姿がありました。来年の夏は、この綺麗な砂浜に、水遊びを楽しむ子供たちの声が響くことを切に願ってやみません。
私たちツアーの一行は、この浄土ヶ浜をバックに全員で記念撮影。初対面のメンバー同士、一緒にいたのは短い間でしたが、源水川で共にヘドロと格闘し、一気に親近感がわいたような気がします。この時の写真は、岩手県北観光さんのホームページに掲載される予定とのことで、楽しみにしています。
(9月8日追記 添乗員さんのレポートとこの時の写真がこちらに掲載されました。)
5回を重ねた「ボランティアライナーの旅」はこれで終わりますが、ここに書いたのは、あくまでも私が見てきた岩手県の釜石市、大槌町、山田町、宮古市の、ごく一部の様子です。今回は活動内容が川の泥かきだったこともあって、被災された方の生活の様子などを直接目にする機会はなく、遠くから見た限りでは、壊れた建物の撤去なども比較的順調に進んでいる印象でした。
一方、ほぼ同じ時期に宮城県・石巻市の郊外で活動していた夫によると、ニュースなどで頻繁に報道される町と町との間には、小さな集落がたくさんあって、地盤沈下で水が引かなかったり、唯一の橋が落ちてしまったりといった事情で重機が入れず、津波が押し寄せた直後の状態のまま、ほとんど手つかずで残っているのだそうです。このように、一口に「東北」や「被災地」と言っても状況は様々で、必要な支援も異なります。震災から間もなく半年が過ぎようとしており、今後、ニーズは益々多様化してくることでしょう。
今回、力仕事では限界を感じましたし、東北へ度々出掛けるのも難しいですが、現地で必要とされている支援を敏感かつタイムリーにキャッチできるように、情報収集のアンテナだけは、常に高く伸ばしておきたいと考えています。そして、そう遠くない機会に、(純粋な観光旅行になってしまうかもしれませんが)再び東北を訪れることができれば…と思っています。
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