イギリス旅行記(英国の旅)

帰国の途へ

Coachstation ホテルへ戻って荷物をピックアップし、ヴィクトリア・コーチ・ステーションへ。待合所で簡単に昼食を済ませたいところでしたが、その余裕はなく、13:00発のヒースロー空港行きバスに飛び乗りました。

Train バスは45分ほど走って、ヒースロー・セントラル・バスステーションに到着。このバスステーションは、地下鉄ヒースロー・ターミナル1、2、3駅の上にあり、日本への国際線が出るターミナル5へ行くには、地下鉄に乗り換えなければなりません(ターミナル間の移動は無料)。その分の時間を計算していなかったので、少々慌ただしいことになりましたが、搭乗手続きと出国手続きはスムーズに終わり、ホッと一息。そろそろ午後3時になろうかという時刻に、ようやく昼食のサンドイッチにありつくことができました。これがイギリスでの最後の食事かと思うと、ちょっと寂しい気もしますが、帰国当日の午前中をフルに使って観光したことを考えれば、やむを得ないでしょう。

さて、今回の旅程は以下の通りでした。
1日目 成田 -->(ロンドン経由)--> エディンバラ(エディンバラ泊)
2日目 カールトン・ヒル、聖ジャイルズ大聖堂、エディンバラ城など、
     エディンバラ --> 湖水地方(ボウネス泊)
3日目 ハバースウェイト鉄道(蒸気機関車)、ウィンダミア湖クルーズ、
     ダヴ・コテージ、グラスミア湖など(ボウネス泊)
4日目 湖水地方 --> ロンドン、ミュージカル鑑賞(ロンドン泊)
5日目 コッツウォルズ地方(バーフォード、バイブリー、ロウアー・スロー
     ター、ストウ・オン・ザ・ウォルド)、ストラトフォード・アポン・
     エイヴォン(ロンドン泊)
6日目 ウエストミンスター寺院、セント・ジェイムス・パーク、
     バッキンガム宮殿、トラファルガー広場、ロンドン・アイなど
     (ロンドン泊)
7日目 ロンドン塔、ロンドン -->(機中泊)
8日目 --> 成田

6泊8日でエディンバラ、湖水地方、ロンドンを巡り、コッツウォルズ地方にも足をのばすという、少々忙しい日程でしたが、(お天気が悪いことで有名なイギリスにしては)比較的天候にも恵まれ、初めてのイギリスを満喫しました。

Suitcase ところで、私が使っているスーツケースは新婚旅行へ出かける時に買ったもので、以来、10年以上にわたって色々な国を一緒に旅してきました。初めての街や村を訪れる度に、記念のステッカーを買って貼り付けていたので、今では形も大きさも様々なステッカーが、スーツケースの両面に所狭しと並んでいます(ちょっと恥ずかしいですが)。

ところが、イギリスへの出発当日、自宅の玄関を出ようとしてスーツケース持ち上げると、妙な手応えがあって、なんと取っ手が根本からポッキリと折れてしまったではありませんか。修理をする時間もないので、やむを得ずそのまま出かけましたが、押して歩くしかないスーツケースでは、ちょっとした段差を越えるのもままならず、石畳が多いヨーロッパということもあって、移動の度に少なからず苦労しました。

帰国後は修理に出すことも考えましたが、セキュリティーと持ち運びやすさを考慮して、TSAロックが付いたキャリー型のスーツケースに買い換えることにしました。これまで使い込んできたスーツケースとは、旅先で集め続けたステッカー共々お別れです。ちょっと寂しい気もしますが、今度は新品のスーツケースと一緒に、また新たな思い出を重ねていかれることを願って、イギリス編の結びとさせていただきます。

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オイスター・カード

Towerbridge ロンドン塔には見所が多く、地下鉄が止まった影響もあって、かなり慌ただしい見学になってしまいました。残念ですが、そろそろ時間切れのようです。すぐ隣で優雅な佇まいを見せているタワー・ブリッジをカメラに収めて、帰路につくことにしましょう。橋の上からはロンドン市内が一望できるそうなので、時間があればぜひ上ってみたかったところです。

Oyster ところで、ロンドンで地下鉄やバスに乗る場合は、「オイスター・カード」が便利です。使い方はJR東日本のSuicaや西日本のICOCAなどと同じですが、普通に切符を買う場合に比べて、運賃がかなり割安になります。私たちは日本を出発する前に、英国政府観光庁のオンラインショップを通じてこのカードを入手しておいたので、ロンドン到着と同時に使えて重宝しました。

さて、ホテル最寄りのヴィクトリア駅に到着し、あとは空港へ向かうだけ。オイスター・カードはもう使わないので、チャージした残金を払い戻してもらうことにしました。購入時に添付されていた説明書に、£5以下なら地下鉄の窓口で払い戻し可能と書かれていたので、簡単にできるかと思ったのですが、これが意外に苦戦してしまいました。地下鉄の窓口では「ここでは払い戻せないので、観光案内所へ行ってください」と言われ、何とか探し当てた観光案内所でも、「払い戻しはできない決まりです」と素っ気ない返事。手元の説明書に払い戻し方法が書かれているのですから、普通ならそれを見せて交渉すればよいはずですが、英国人の係員相手に、日本語で書かれた説明書では役に立ちません。空港へ行く時間が迫っていたこともあって、諦めざるを得ませんでした。

政府観光庁発行の説明書に書かれているのですから、払い戻しの制度はあるはずですが、どうやら現場の担当者には、あまり浸透していないようです。金額が小さいとはいえ、やや後味の悪さが残りました。政府観光庁は、日本人利用者のためにわざわざ日本語の説明書を用意してくださっているのだと思いますが、このようなケースでは、現地語の説明書があると便利ですね。もっとも、オイスター・カードには有効期限がありませんから、残りのチャージ金額を使いにまたロンドンへ来るようにという、一風変わったお誘いなのかもしれません(苦笑)。

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ロンドン塔

Londontower 苦労してたどり着いたロンドン塔は、堅固な城壁で囲まれており、「塔」というよりも「城塞」と呼ぶのがふさわしい重厚な建造物です。11世紀後半に、ウィリアム征服王によって中心部のホワイト・タワーが建設されて以来、何度も増改築が繰り返され、様々な用途に使用されてきました。中でも王家の牢獄としての役割は有名で、処刑や拷問、暗殺など、歴史上の多くの陰惨な出来事の舞台となったことで知られています。後にエリザベス1世となったエリザベス王女も、姉のメアリー1世の治世には、このロンドン塔に幽閉されていたのだそうです。

Middletower ミドル・タワー、バイワード・タワーと名付けられた2つの門をくぐり、いよいよロンドン塔巡りのスタートです。これまで、お城などを観光する場合は、日本語版の公式ガイドブックを買って、それを見ながら見て回ることが多かったのですが、今回は迷わず2人分の音声ガイド(有料)をレンタルしました。ウエストミンスター寺院とバッキンガム宮殿で使ってみて、すっかり味をしめてしまったようです。

Traitors 音声ガイドの案内に従って進むと、右手にアーチ型の水門が現れました。テムズ河に面したこの水門はトレイターズ・ゲートと呼ばれ、政治的・宗教的な理由で投獄された、有名かつ身分の高い囚人たちの多くが、ここを通ってロンドン塔の内部に連行されたのだそうです。

Waterloo中央部に2つの塔を持つ重厚な建物は、ウォータールー兵舎。中には歴代国王の王冠や笏、宝珠など、「クラウン・ジュエル」と呼ばれる宝器のGuard数々が展示されています。王冠にはめ込まれた大粒のダイヤやサファイアは圧巻でした。丁度、ここを警備する衛兵が交代する時間だったらしく、その様子を見物することができました。

Kingsロンドン塔で最も古いホワイト・タワーは、修復工事の真っ最中。シートですっぽりと覆われていて、外観を見ることはできませんでしたが、内部にあるロイヤル・アーマリーズの見学は可能でした。イングランドGuillotineの武具を収めた国立博物館で、拳銃から大砲に至る大小様々な火器、甲冑、剣や槍などが展示されています。イングランド王の騎馬像が並んだ「ライン・オブ・キングズ」という展示は、とりわけ見事でした。また、実際に使われていた(らしい)断頭台と斧がセットで展示されており、歴史の生々しさを感じました。騎士の甲冑にまじって、日本の鎧兜が展示されていたのも目に留まりました。江戸幕府の第2代将軍・徳川秀忠Chapel から、イングランド王ジェームズ1世への贈り物だそうです。

ホワイト・タワーの2階部分では、11世紀の建築当初から残るセント・ジョン礼拝堂を見ることができます。アーチ形を多用した美しい内装が目を引きますが、それだけでなく、保存状態が非常に良いことから、ノルマン時代の教会建築を現代に伝える貴重な資料ともなっています。

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ロンドンタクシー

旅行最終日。お昼過ぎにはヒースロー空港へ向かわなければなりませんが、まだ半日時間があるので、夫の希望を汲んでロンドン塔を見に行くことにしました。市街中心部の東端に位置するため少し距離がありますが、ホテル近くのヴィクトリア駅からロンドン塔最寄りのタワー・ヒル駅までは地下鉄で1本です。

ところが、ヴィクトリア駅の様子がいつもと違います。地下鉄へ降りる階段から通勤客があふれ出しており、列車が動いていないのが一目でわかりました。近くにいた係員に尋ねると、どうやらこの駅を通るサークル/ディストリクト線が不通になっているようです。これでは、地下鉄でロンドン塔を目指すわけにはいきません。帰国当日で時間が限られることを考えれば、見学場所を近場に変更する選択肢もありましたが、夫はどうしてもロンドン塔を見たいと言います。

Victoria 残る手段はバスかタクシー。簡単なのはタクシーですが、目的地が結構遠く、運賃がどれくらいかかるか見当がつかない上に、帰国当日でポンドの持ち合わせもあまりなく、少々不安です。一方、駅で途方に暮れている私たちの前では、バスがひっきりなしに発着していますが、地下鉄を使うつもりで全く下調べをしていなかったので、そもそも現在地からロンドン塔へ向かう路線があるのかどうかさえわかりません。

その時、またバスが1台やって来て、目の前に止まりました。行き先を見ると、ウォータールー。前夜に乗ったロンドン・アイの最寄り駅で、ヴィクトリアからロンドン塔へのほぼ中間地点にあたります。ともかく少しでも目的地へ近づこうということで、迷っている暇もなく、そのバスに飛び乗りました。

Waterloo バスは何事もなくウォータールー駅に到着。ここからはタクシーを使うべきでしょう。地下鉄が止まっている影響か、タクシー乗り場には長い列ができていましたが、幸い回転は速いようです。ほどなく車に乗り込んで、運転手さんに目的地を告げることができました。(ちなみに、ロンドン塔は英語でTower of Londonといいます。日本語そのままにLondon Towerと言ったら、運転手さんに訂正されてしまいました。)

Taxi ロンドンのタクシーは「ブラック・キャブ」と呼ばれ、黒塗りのがっしりした車体は、赤い2階建てバスと並ぶロンドンのシンボルです。1度乗ってみたいと思いながらチャンスがなく、そのまま帰国してしまうはずでしたが、地下鉄が止まったおかげで(?)乗車の機会が巡ってきました。後部座席は天井が高くて非常にゆったりしており、座席に座った状態で、足を真っ直ぐ前に伸ばせるほどです。座席と向かい合う形で補助椅子がついているところを見ると、乗車人数が多い場合はこれを利用するのでしょう。

Taxi2 無事にロンドン塔へ到着し、運賃を支払おうとしたところで、20ポンド紙幣を5ポンド紙幣と思いこんで差し出し、「お釣りは結構です」と言ってしまってから、気がついて慌てて返してもらうという一幕がありました。かなり恥ずかしい間違いですが、朝から予想外の事態に遭遇して、思った以上に動揺していたのかもしれません。そのまま20ポンドを持っていかれても文句は言えないところですから、「100万長者かと思ったよ」と苦笑いしながらも、運転手さんがお金を返してくれたのはラッキーでした。それにしても、最初にお釣りはいらないと言った時の、運転手さんの満面の笑みが忘れられません。とっても親切な運転手さん、ぬか喜びさせてごめんなさい!

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ロンドン・アイ

Londoneye トラファルガー広場を見物している間に日が落ちて、辺りはだんだん暗くなってきました。そろそろ良い頃合いでしょう。広場に近いチャリング・クロス駅からウォータールー駅まで2駅だけ地下鉄に乗り、お目当ての観覧車、ロンドン・アイを目指しました。ライトアップされた観覧車が夕闇の中に浮かび上がっている様子は、どことなく幻想的です。

早速チケットを買って乗車口へ行くと、驚いたことに手荷物チェックがあって、背負っていたリュックのファスナーを開けて中をあらためられました。確かに目立つ建造物なので、テロの標的になるのを警戒しているのかもしれませんが、少々興ざめした感は否めません。また、乗車中の写真撮影は自由なのですが、観覧車から下りたところで、乗っていたゴンドラにカメラを向けようとすると、係員に制止されました。警備の状況などが写されては困るということでしょうか。観覧車のロマンチックなイメージにそぐわない厳戒態勢です。

Gondola もう1つ驚いたのは、観覧車のゴンドラがとても大きかったことです。これまでに乗ったことがあるゴンドラは、2人乗りから、大きくてもせいぜい8人乗りくらいまでで、いずれも左右の座席に座って乗るタイプでした。けれども、ロンドン・アイのゴンドラには、一度に十数人が乗り込みます(2人だけになりたいカップルには、少々期待はずれかもしれません)。しかも、真ん中にある楕円形のベンチは疲れた時に一休みするためのもので、乗車後はゴンドラの中を自由に歩き回って、360度のパノラマを楽しむことができるのです。

Bridge 主要な建物がライトアップされているので、ロンドンの夜景は賑やかです。眼下のひときわ明るい橋は、テムズ河に架かるハCathedoral ンガーフォード・ブリッジ。少し遠方には、セント・ポール大聖堂のドーム型の屋根が見えています。振り返って川の対岸を眺めると、国会議事堂が金色に輝いており、シンボルの時計塔、ビッグ・ベンの姿もくっきりと見えました。

Bigben ロンドン・アイの最高地点は、地上135メートル。ゴンドラが1周する30分の間、空からの眺めを満喫することができ、厳重な警備に少々めんくらったものの、イギリスで過ごす最後の夜にふさわしいひとときとなりました。

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トラファルガー広場

時刻は既に夕方ですが、夕食にはまだ早く、かといってホテルへ戻るのも勿体ない気がします。さて、どうしたものか・・・と考えて頭に浮かんだのが、昼間、国会議事堂の近くから眺めた観覧車。新観光名所のロンドン・アイに乗って、ロンドンの夜景を空から楽しむことにしましょう。

Trafalgar とはいえ、当然のことながら、暗くならなければ夜景は見られません。時間調整のため、トラファルガー広場へ足を向けました。広場にそびえるネルソン記念柱は、高さ55メートル。海軍提督ネルソンの功績を称えて建てられたものです。台座のレリーPedestal フには、トラファルガーの海戦を始め、ネルソン提督が参加した4つの海戦の名場面が描かれているそうです。写真に写り込んだ観光客の姿と比べると、記念柱の巨大さがおわかりいただけると思います。ちなみに、この広場はハトの大群で有名なようですが、夕方だったせいか、その姿は見あたりませんでした。

Gallery ネルソン記念柱の背後にあるギリシア風の建物は、ナショナル・ギャラリー。西洋絵画のコレクションが、世界的に高い評価を受けているそうです。



 

Arch

ナショナル・ギャラリーから広場を挟んだ反対側には、アーチが3つ並んだ形の海軍門が見えます。門をくぐり抜ける通りは「ザ・マル」と呼ばれ、バッキンガム宮殿へと続いています。真ん中のゲートは王室専用なのだそうで、普段は閉じられています。夕方の帰宅時間帯ということもあってか、左右両側のゲートを抜けて、ひっきりなしに車が往来していました。

Martin トラファルガー広場に隣接して建つセント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会では、丁度、夕方の礼拝が始まるところでしInside た。この教会では、ほぼ毎日のようにクラシックのコンサートが開かれており、この日の午後にも、ベートーヴェンとドビュッシーのピアノ曲が演奏されていたようです。天井の装飾とシャンデリアが美しい、なかなか雰囲気の良い教会なので、ここでコンサートを楽しむのも一興かもしれません。

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バッキンガム宮殿

Buckingham セント・ジェイムス・パークを抜けたところに広がる大きな花壇。そのMemorial向こうに見える白い建物が、バッキンガム宮殿です。正門前の広場には、ヴィクトリア女王の記念碑が建ち、その周囲に観光客が三々五々集まっていました。


バッキンガム宮殿は英国女王の居城として知られていますが、毎年8-9月は女王陛下がエディンバラのホリルードハウス宮殿に滞在するため、留守になったバッキンガム宮殿の内部が一般公開されています。私たちが訪れたのは9月下旬ですから、ぎりぎりで一般公開の期限に間に合ったことになります。

Gate 残念ながら衛兵交代式は終わった後で、Guard 宮殿の立派な正門はしっかりと閉ざされていましたが、門の隙間に望遠レンズを差し入れて、警備に就いている“兵隊さん”の写真をしっかりゲットしました。


宮殿の内部を見学するには、まず宮殿に隣接した仮設オフィスでチケットを購入し、チケットに記載された時刻を目安に、入り口の列に並びます。幸い、指定時刻までの待ち時間はほとんどありませんでしたが、列がなかなか前へ進みません。私たちの番になって、その理由がわかりました。空港にあるのと同じようなX線の機械が設置されていて、厳重な手荷物チェックが行われていたのです。さすがに女王陛下の住居だけのことはあります。当然、宮殿内は撮影禁止で、カメラは鞄の中に収納するように求められました。おかげで、一眼レフの大きなカメラを首から提げていた夫は大慌て。鞄の中は交換用の望遠レンズや広角レンズでいっぱいで、カメラを入れる余地がありません。仕方がないので、鞄からレンズを取り出してカメラを鞄に収め、レンズの方はポケットに突っ込んで、何とか無事に入場することができました(どうしても無理な場合は、入場時に一旦預け、見学後に返してもらうこともできるようです)。

ウエストミンスター寺院と同様に、ここでも日本語の音声ガイドが入場料に含まれていて、詳しい解説を聞きながら豪華な部屋の数々を見て回ることができました。特に印象に残ったのは、晩餐会の様子を再現した大広間です。生花をふんだんに使って飾り付けたテーブルの上に、食器やグラスが端から端まで整然と並んでいる様子は圧巻でした。ナプキン1つとっても、隣の席との間隔を正確に測って、置く位置を決めるのだそうです。

Buckingham2 見学終了後は、入ってきたのとは反対側の出口から宮殿の外へ出ることになります。建物の外壁は薄茶色をしており、正面から見た真っ白な外観とは随分印象が違いました。こちらの出口から公道までBirdは、宮殿付属の広大な庭園を抜けて歩きます。宮殿内を見学していた間にお天気が崩れ、あいにくの小雨模様でしたが、あちこちで野鳥の姿を見ることができました。

最後に、バッキンガム宮殿見学時の注意事項を1つ。入り口付近にはトイレがなく、最寄りのトイレまでは(迷わないでたどり着けたとしても)片道10分くらいかかります。また、見学の所要時間は2時間ほどですが(音声ガイドを聞きながらゆっくり見て回った場合)、なにぶん女王陛下の住居ですから、内部にも見学者に解放されている化粧室はありません(見学を終えて外へ出たところにはあります)。駅からも若干距離があるので、どこで済ませておくか微妙ですが、宮殿内部の見学をお考えの場合は、このことを頭の片隅に入れておかれることをお奨めします。ちなみに私は、入場前に再びセント・ジェイムス・パークまで大急ぎで往復し、ひと汗かいてしまいました。

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セント・ジェイムス・パーク

次の目的地はバッキンガム宮殿です。ウエストミンスター寺院の見学が早めに終われば、衛兵交代式を見るつもりでしたが、時刻は既にお昼前。音声ガイドを聞きながらじっくり見て回ったせいもあって、ウエストミンスター寺院にたっぷり2時間は居たことになります。これから駆けつけても交代式には間に合いそうもないので、周辺を見物しながらゆっくり移動することにしました。

Parliament まずは、ウエストミンスター寺院のすぐそばにある国会議事堂。テムズ河にBigben 面して建つこの議事堂は、正式名称をウエストミンスター宮殿というそうで、「宮殿」の名にふさわしい金色の壮麗な建物です。時計塔は「ビッグ・ベン」の愛称で親しまれています。



Londoneye 対岸に見える大観覧車は、その名も「ロンドン・アイ」(ロンドンの眼)。高さは135メートルもあり、2000年に造られて以来、ロンドンの新しい観光名所になっています。



 

Jamesバッキンガム宮殿までは少し距離がありますが、お天気が良いので、セント・ジェイムス・パークを抜けて歩いて行くことにしました。有名なハイド・パークほどの大きさはありませんが、それでも公園内の池がセント・ジェイムス・パーク“湖”と名付けられているほど広く、大人の足でも端から端まで30分ほどかかるでしょうか。

 

Pelican公園内では、たくさんの野鳥や小動物に会うことができます。ハトやアヒルは日本の公園でも珍しくありませんが、ペリカンがいたのには驚きました。大都市ロンドンの真ん中にいるのを忘れてしまいそうです。

 

Squirrelお昼を過ぎてお腹も空いてきたので、公園内の売店でホットドッグとコーラを購入。芝生の上でピクニック気分を味わっていると、リスがすぐ近くまで寄ってきました。よく見ると、木の実をほおばっているようです。それも2つ! ちょっと欲張りな様子が、なんともいえずチャーミングでした。

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ウエストミンスター寺院

Westminster2_2 初めてのロンドンで、市内観光に使える時間は正味1日だけ。どこへ行くか悩ましいところですが、まずはホテルから比較的近いウエストミンスター寺院を訪れることにしました。歴代の国王が戴冠式を執り行ってきた英国王室の教会で、建立は11世紀に遡ります。ダイアナ妃の葬儀が行われた教会として、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

Entrance_2 美しい装飾が施されたエントランスを抜けて、建物の中へ。入場料は12ポンドで、日本円に換算すると約2400円(2008年9月時点、1ポンド約200円)になります。教会の入場料としては少々割高な印象ですが、音声ガイドの利用料が含まれていて、日本語を含む数カ国語で解説を聞くことができます。わかり易い解説に加えて、ミサでの聖歌隊の歌声なども録音されており、なかなかの優れものでした。

ウストミンスター寺院は一続きの大聖堂ではなく、いくつものチャペルが組み合わさって、大きな1つの教会を形作っていました。主祭壇があるのは13世紀に造られた建物中心部で、ウェストミンスター寺院を建立したエドワード懺悔王の廟が祀られています。そして、エドワード懺悔王のチャペルを取り巻くように、いくつもの小チャペルが配置されており、その1つ1つが凝った特徴ある造りをしていました。

ひときわ見事だったのは、16世紀前半に増築されたヘンリー7世チャペルです。暗い建物中心部から、階段を上ってこのチャペルに入った瞬間、目の前がパッと明るくなったように感じました。白を基調とした豪華な装飾が、明るく華やかな雰囲気を醸し出しています。天井が高く窓も広いので、外の光がふんだんに入ってきて、チャペルの美しさを一層引き立てているようです。特に、豪華かつ精緻な彫刻を施した白いアーチ型の天井には、目を奪われました。騎士たちのための席とそれぞれの旗印がズラリと並んだ様子も壮観です。ステンドグラスも綺麗で、内部が撮影禁止だったため、写真をお見せできないのが本当に残念です。

ヘンリー7世チャペルから建物中心部へ戻ろうとしたところで、「戴冠の椅子」が目に留まりました。1301年に作られたもので、現在の女王エリザベス2世が戴冠したのもこの椅子です。音声ガイドからは、「この玉座の下には運命の石が置かれており・・・」という解説が聞こえてきました。この「運命の石」とは、エディンバラ城で、スコットランド王の戴冠用宝器の傍らに置かれていた、あの石のことです[エディンバラ城(後編)参照]。数日を挟んで、台座のない「Westminster_4戴冠の椅子」と、玉座が乗っていない「運命の石」の両方を見ることになり、スコットランドとイングランドの戦いの歴史をかいま見た気がしました。

ウエストミンスター寺院には、歴代の国王や王族だけでなく、多くの著明人も眠っています。主だった人物を挙げると、音楽家ではヘンデルやパーセル、作家・詩人ではシェイクスピアやバイロン、科学者ではニュートンやダーウィン、政治家ではチャーチルなどでしょうか。錚々たる面々のお墓や記念碑を一度に目にすると、ウエストミンスター寺院や英国の歴史の重みが感じられ、感慨深いものがありました。

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レストラン「シャーロック・ホームズ」

今回は、ロンドン市内のちょっとユニークなレストランをご紹介しましょう。

Holmes 1軒目は、コッツウォルズへ出かけた日の夜に訪れた「シャーロック・ホームズ」。名探偵ホームズとワトスン医師が住んでいた(ことになっている)ベイカー街には、ホームズの下宿を再現した博物館がありますが、それとは特に関係がないようで、チャリング・クロス駅にほど近い、繁華街からは少し外れた静かな場所にありました。

Room 1階はパブになっており、ビールのグラスを片手に会話を楽しむロンドンっ子で賑わっていましたが、まだ夕食をとっていなかった私たちは、2階のレストランへ向かいました。階段を上りきったところにあったのは、なんと「ホームズの部屋」。廊下からガラス越しに部屋を覗き込みながらレストランの扉をくぐると、中の空間はつながっていて、席によっては、ホームズの書斎を眺めながら食事を楽しめるという趣向です。

部屋の中をよく見ると、本がぎっしり詰まった書棚の上に、さりげなくヴァイオリンのケースが乗っていたり、棚の上に怪しげな薬品が並んでいたり、小さなテーブルの上に虫眼鏡が置かれていたり・・・。芸の細かい心憎い演出があちこちに見られ、ついファンの心理をくすぐられてしまいます。(実は、小学生のときに初めて読んだ推理小説が「バスカビル家の犬」で、その後しばらく、ホームズ物を読みあさった時期がありました。)窓際にはホームズ本人(のロウ人形)まで立っていました。

Stew_2Sausageメニューは肉料理が中心で、夫はシチュー、私はソーセージを注文しました。シチューにはパイが、ソーセージにはクヌーデルが添えられていて、ボリュームたっぷり。色々な種類の地ビールが飲めるのも嬉しいところです。

Tattershall もう1軒は、テムズ川に浮かぶ船上パブ「タターシャル・キャッスル」。周囲の主な建物がライトアップされており、夜景を眺めながらの夕食は格別です。ここを訪れたのは、帰国前夜。まTipsだ挑戦していなかったイギリスの名物料理(?)ということで、フィッシュ・アンド・チップスをいただきました。

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ストラトフォード・アポン・エイヴォン

Bus ツアー最後の訪問地はシェイクスピアの故郷、ストラトフォード・アポン・エイヴォンです。これまでに訪れたStreetコッツウォルズの村や街と比べて格段に大きな街なので、やはり活気があります。通りを行きかう人々の様子も何となく楽しげで、一目で気に入りました。機会があればここに宿泊して、時間を気にせずゆっくりと街の散策を楽しみたいものです。

Birthplace まず訪れたのは、シェイクスピアの生家です。シェイクスピアが実際にこの家で生まれたという証拠はないもののPlate、出生当時、彼の家族がこの家で暮らしていたことは確かだそうです。"THE BIRTHPLACE OF WILLIAM SHAKESPEARE"(ウィリアム・シェイクスピアの生家)の文字から、この家が持つ歴史の重みが感じられます。

ひとしきり写真を撮った後は、ホワイトスワン・ホテルでアフタヌーン・ティー。真っ白なテーブル・クロスの上に、大きなティーポットとスコーンが並べられ、雰囲気は満点です。ガイドさんによると、正しいスコーンの食べ方Whiteswan は、まず横半分に割って、一方にはジャムを塗ってからクロテッドクリームを、もう一方にはクロテッドクリームを塗ってからジャムを付け、両方を食べ比べるのだそうです(真偽のほどは不明)。日本でもアフタヌーン・ティーができるお店は結構ありますが、あまり行く機会がないので、本格的なクロテッドクリームを味わったのは、実はこれが初めてでした。見た目に反して、甘くないんですね。ジャムの甘さがクリームでほど良く和らいで、なるほど絶妙な組み合わせです。

お茶の後は、しばしの自由時間。シェイクスピアの生家に入場することも考えましたが、中をじっくり見学するには時間が足りないようなので、街を見て回ることにしました。私は集合場所からあまり離れずに、通りを散策したり、お店を覗いたりしていましたが、夫は精力的に歩き回って、写真撮影にいそしんでいたようです。その中からいくつかご紹介しましょう。

Hotel 綺麗な木組みの建物は、シェイクスピア・ホテル。三角屋根が並んだデザインがお洒落です。

 

Hallscroft

シェイクスピアの娘スザンナとその夫が暮らした家、「ホールズ・クロフト」。夫の職業は医者で、内部には当時の診察室兼調剤室が残っているそうです。薬学部出身の私としては、興味津々。見られなかったのが残念です。

 

School

シェイクスピアが通ったグラマースクール。どこまでも続く木組みのストライプ模様が見事です。

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コッツウォルズ巡り4:ストウ・オン・ザ・ウォルド

Stow_o_t_wold ロウアー・スローターの村を後にし、ガイドさんお奨めのストウ・オン・ザ・ウォルドへ向かいましたが、ここで予想外の工事渋滞に遭遇。到着時刻が予定を大幅に過ぎてしまい、残念ながら駆け足での見学となりました。


Stow_o_t_wold2 ストウ・オン・ザ・ウォルドは、いくつもの街道が交差する交通の要衝として栄え、かつては羊毛の交易で賑わっていました。現在は、アンティークの街として知られています。アンティーク・ショップの数は30軒を超え、わざわざ遠方から骨Stow_o_t_wold3_2董品を買いに来る外国人も多いそうです。私も早速、お土産になりそうな小物を探して、広場周辺のアンティーク・ショップを巡りました。お洒落なカフェも多く、時間があれば、ゆっくりお茶など楽しみたかったところです。

Edward
Stainedglass 私がショッピングをしている間に、夫はセント・エドワード教会を訪れていました。10世紀の記録が残っているという歴史ある教会で、塔の部分は15世紀に建てられたものだそうです。私は実物を目にしていませんが、夫が撮影した写真を見ると、ステンドグラスが美しい、ゴシック様式の教会のようです。

せっかくガイドさんが案内してくださったストウ・オン・ザ・ウォルドの街でしたが、中心部をチラッと見るだけの時間しかなく、慌ただしい印象しか残らなかったのがとても残念です。いつか機会があれば再び訪れて、この街の本当の良さを感じとりたいものです。

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コッツウォルズ巡り3:ロウアー・スローター

Slaughter2 ツアーの旅程表では、次に訪れる街はボートン・オン・ザ・ウォーターとなっていますが、ガイドさんから「せっかく小型バスで来ているので、どうしてもボートン・オン・ザ・ウォーターへ行きたいと言う人がいなければ、もっと可愛らしい村へご案内します」という提案がありました。これに反対する参加者はなく、午後の行き先はストウ・オン・ザ・ウォルドに決定。そこへ向かう途中で立ち寄ったのが、スローターの村です。

Watermill アイ川沿いの村スローターは、上流側のアッパー・スローターと下流側のロウアー・スローターに分かれており、私Wheel_3 たちが訪れたロウアー・スローターは「水車の村」です。水車小屋が建てられたのは11世紀で、それから数百年にわたって、小麦粉を挽くために使われてきました。現在、水車小屋は博物館兼ギフトショップになっていますが、水車は昔と変わらずに回り続けています。

Slaughter ゆったりとしたアイ川の流れ。蜂蜜色の家々と、よく手入れされた可愛らしい花壇。川岸で日曜の午後をのんびりと過ごすカップル。勢いよく水しぶきを上 げながら、川の中を楽しげに跳ね回る子犬・・・。団体Slaughter3で訪れて邪魔をするのが申し訳ないような、のどかな風景でした。

それにしても、お見事だったのはガイドさんです。バーフォードからバイブリーへ向かう道でも、バイブリーからスローターへの道中でも、私たちへの観光案内の傍ら、「そこを右、次は左・・・」と運転手さんへの道案内を続けていました。この辺りの地理に相当詳しいようで、大通りから外れた細い迷路のような道でも自信たっぷり。おかげで、大型観光バスでは入れない小さな村を、ゆっくりと見て回ることができました。

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コッツウォルズ巡り2:バイブリー

バーフォードの見学を終えて、行程表によると次はバイブリー・・・のはずですが、ガイドさんが「皆さんはラッキーです」とおっしゃいます。この日はツアーの参加者が少なく、小型のバスを使っているため、大型車では入れないルートを抜けて、可愛らしい村々を経由しながらバイブリーを目指すのだそうです。途中、写真ストップの時間も設けてくださいました。蜂蜜色のライム・ストーンと、スレート屋根や茅葺き屋根の組み合わせ。「カントリーサイド」という言葉がぴったりの、なんとも素朴な佇いです。
Village1Village2_2 Village3







バイブリーは、イギリスの芸術家で思想家のウィリアム・モリスが、「イングランドで最も美しい村」と評したことで知られています。写真は「アーリントン・ロウ」の家並み。14世紀に羊小屋として作Arlingtonrow られた建物を、羊毛産業が栄えた17世紀に、作業場と住居を兼ねる形に改装したのだそうです。コッツウォルズでも人気の村だけあって観光客の姿が多く、盛んにカメラを向けながら建Arlington2物沿いの小径を通り過ぎて行きますが、被写体となる家々の窓にはカーテンが掛けられ、草花も手入れされていて、現在もそこで生活が営まれているのがわかります。建物の中と外で同じ時間が流れているのが信じられないような、不思議な風景でした。

そろそろお昼どき。壁一面に絡まった色とりSwanhotel どりの蔦が目を引く「スワン・ホテル」に、昼食が用意されていました。バイブリーではニジマスの養殖が盛んで、ホテル近くの「バイブリー・トラウト・ファーム」は、100年以上も前に設立された、イギリスで最も古いニジマスの養殖場だそうです。もちろん、お昼のTrout メニューは鱒料理。湖水地方でいただいた天然の鱒に比べて大振りで、皮ごと食べるのはちょっと難しいですが、身の方はなかなか美味で、食べ応えは十分でした。

Rivercoln コルン川に架かる橋の上から川面を覗き込むと、驚くほど大きな鱒が悠々と泳ぎ回っていました。鱒たちは元気いっぱいで、餌が投げ与えられる度に、水面から勢いよく跳び上がって餌を奪い合い、それを見た観光客から歓声が上がります。私たちも、ガイドさんが用意してくださったパンを撒きながら、楽しいひとときを過ごしました。

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コッツウォルズ巡り1:バーフォード

Coach 今日はロンドン発着のバス・ツアーを利用して、コッツウォルズ地方を巡ります。ツアーが出発するヴィクトリア・コーチ・ステーションには、バスの乗り場がズラリと並んでいて、なかなかの壮観でした。旅行者や観光客の姿も多く、ロンドン発の長距離バスのほとんどが、ここから出ているだけのことはあります。ちなみに、私たちのホテルからコーチ・ステーションまでは徒歩圏内。これなら朝早いツアーでも安心で、立地をよく調べてホテルを選んだ甲斐がありました。

ツアー参加者の顔ぶれは、私たちを入れて日本人が5人に、香港から来た親子連れと英国人らしいカップルが各1組、それに陽気なオーストラリア人のグループが1つ。国際色豊かで、なかなかユニークです。一応、「日本語ガイド付き」ということになっていましたが、バイリンガルのはずの英国人ガイドさんの日本語が、少々怪しいようです。以前に日本の英会話スクールで講師をされていたそうで、親切で楽しい方でしたが、街Burford3 の歴史などを日本語で説明するのは難しいらしく、英語に比べて日本語の解説は随分省略されていて、ちょっと残念でした。

Burford2 まず訪れた街はバーフォード。メイン・ストリートに沿ってお洒落なアンティーク・ショップや民芸品店、カフェなどが軒を連ねており、上品で洗練された街並みです(路上駐車が多かったのが、景観的には残念でBurford すが)。そして、賑やかに車が往来する大通りから路地を1歩入ると、コッツウォルズ地方特有の、蜂蜜色のライム・ストーンでできた建物が、奥へと続いていました。

Church この街にある立派な教会へ、ガイドさんが案内してくださいました。中では丁度、教会には少々そぐわBandない編成のバンドが、コン サートのリハーサル中。どんなイベントがあるのでしょうか。



 

Cotswoldarms左の写真は、「コッツウォルド・アームズ」という名のパブ。壁を覆う蔦が真っ赤に色づいて、まるで絵のようでした。

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本場ロンドンのミュージカル

Hermajestys チェックインもそこそこにピカデリー・サーカスへやって来たのには、理由がありました。ロンドンへ来るからには本場のミュージカルを観てみたいと思い、チケットを予約してあったのです。場所はハー・マジェスティーズ・シアター。左の写真の重厚な建物です。



Pasta 劇場の場所が確認できたところで、まずは腹ごしらえ。劇場周辺のレストランは、観劇前の軽い食事を提供していることが多く、「プレ・シアター・ミール」、「エクスプレス・メニュー」などと呼ばれています。私たちも手近なお店に入り、前菜&パスタのコースとグラスワインを注文しました。運ばれてきたのは、バジルと松の実とロースト・ガーリックのパスタ、いわゆるジェノヴェーゼです。メニューを見てイメージした通りの一皿でしたが、予想外だったことが1つ。どうやら、入っていたロースト・ガーリックの量がハンパではなかったようです。美味しかったので、食べている時は気付かなかったのですが、その夜は一晩中、自分の息が気になって大変でした。それにしても、これから観劇に出かけるのが前提のメニューに、これほどふんだんにニンニクを使って、色々と不都合はないのでしょうか。。。

Phantom さて、食事をしている間にかなり日も落ちて、ミュージカルの開演時間が迫ってきました。建物の中へ入って階段を上り、観客で賑わっているロビーを抜けて、いよいよ劇場内へ。赤を基調とした内装は、重厚さと華やかさを兼ね備えています。私たちの席は、1階中央の最後部でした。頭上に2階席があるため、舞台上部を使った演出は見えませんが、チケットを取り扱っているウェブサイトの注意書きによると、そもそも、すべての演出を見ることができる席はないようです。Theater
演目は「オペラ座の怪人」。日本でも既にお馴染みで、タイトルはよく耳にしていましたが、実際に観るのはこれが初めてでした。一応、あらすじは予習してありましたが、私の英語力では場面転換についていくのが難しく、ストーリーを追いきれなかったのが少し残念でした。それでも、華やかな雰囲気や音楽、舞台演出は十分に楽しむことができます。とりわけ、劇中で重要な役割を果たすシャンデリアは、大きさも造りの精巧さも見事でした。また、ヒロイン役のソプラノの歌声が素晴らしく、それを聴けただけでも観に来た甲斐がありました。

Night 2時間半のミュージカルを堪能して外へ出ると、かなり遅い時刻になっていたにもかかわらず、ピカデリー・サーカスは大勢の人出で賑わっていました。私たちは翌日に備えて真っすぐホテルへ戻りましたが、ロンドンの夜は、まだこれからのようです。

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ロンドンの地下鉄

ロンドンでは、交通の便が良いヴィクトリア駅の近くにホテルを予約してありました。ユーストン駅からは地下鉄ヴィクトリア線で1本です。ところが、地下鉄の改札を入ってヴィクトリア線の乗り場へ行こうとすると、ホームへ降りる階段が通行止めになっており、どうやら列車が動いていない様子。改札内に臨時の案内所が設けられ、人だかりがしているところを見ると、ロンドンっ子にとっても普通の状況ではないようです。(週末を利用して地下鉄2路線のメンテナンス工事が行われていたことが、後で分かりました。ロンドンでは珍しいことではないそうです。)

Tube 仕方がないので案内所で迂回経路を教えてもらい、ノーザン線とサークル/ディストリクト線を乗り継いでヴィクトリアを目指しましたが、おかげでまたしても、スーツケースを抱えて列車を乗り換えるハメになりました。それで気付いたことが1つ。ロンドンの地下鉄駅は、バリアフリーとはほど遠い状態で、階段は多いのに、エレベーターやエスカレーターはあまり設置されていないようです。また、優先席に対する意識が高いヨーロッパでは珍しく、車内では若者が当たり前のように優先席を利用していました。おそらく、お年寄りや体の不自由な方は、地下鉄のホームにたどり着くこと自体が難しいので、ほとんど利用することがなく、優先席が例外的な扱いを受けているのでしょう。代わりにバスの路線が整備されていて、バリアフリー化も進んでいるようなので、そちらの方に力を注いでいるのかもしれません。

Pigeon 気付いたことの2つ目は、右の写真です。ハリネズミのような棘は、鳩が留まるのを防ぐための仕掛けに違いありません。どうやら、鳩の「落とし物」に困っているのは、日本の駅だけではないようです(笑)。

Picadery ホテルにチェックインして一息ついてから、再び地下鉄に乗って、ロンドン随一の繁華街、ピカデリー・サーカスに繰り出しました。改札を出て地上へ上がると、いきなりの人混み。同じ日の朝に湖水地方に居たのが信じられない気分ですが、首都ロンドンへやって来た実感が湧いてきました。湖水地方の自然とはまた違った魅力がありそうで、見て回るのが楽しみです。

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ロンドンへ大移動

今日は湖水地方を発って、ロンドンへ向かいます。

ウィンダミア駅で列車を待っていると、窓口に東洋人の男性がやって来て、駅員さんに何やら熱心に尋ね始めました。その横顔に見覚えがあります。なんと、前の日に蒸気機関車の駅でお会いしたご夫婦の、ご主人の方でした。思わぬ再会に、会話がはずみます。ご主人によると、景勝ルートとして人気のカーライル鉄道に乗るため、列車の時刻や乗り継ぎなどを調べに来たそうです。ご夫婦揃って列車がお好きなようで、2カ月ほどの予定で気ままに旅をしているとのこと。1週間そこそこの強行日程で来ている身には、羨ましいかぎりです。

ウィンダミアからロンドンまでは、平日なら乗り換え1回で約3時間半の行程ですが、夏の観光シーズンを過ぎた週末には、列車の本数が激減してしまいます。そのため、旅程を組む際に、ロンドンへの移動が日曜日に当たるのを避けたのですが、土曜日までは避けきれなかったので、今日の移動は大変です(それでも、日曜日に比べると随分条件は良いのですが)。

Oxenholme まずは、湖水地方へ来たときのルートを逆にたどって、オクセンホルム・レイク・ディストリクト駅へ。平日ならここからロンドンまで直通列車がありますが、今日はプレストンへ向かいます。車内は結構混み合っており、なんとか席は確保できたものの、スーツケースを置くスペースは満杯です。迷惑だと分かっていても、左右に並んだボックス席の間の狭い通路に2人分の荷物を置くしかなく、ちょっと肩身の狭い思いをしました。

Preston 30~40分ほどでプレストンに到着。次はマンチェスターを目指します。満席だったため、スーツケースと一緒に立っていたのですが、困ったことに、車内がだんだん混み合ってきました。列車の終点がマンチェスター空港なので、私たち以外にも大きな荷物を持った乗客が多く、混雑に拍車がかかります。日本のラッシュ時に匹敵しようかという混雑状態で、各駅での乗り降りに時間がかかるため、運行時刻が徐々に遅れ始めたほどでした。時刻表通りならプレストン-マンチェスター間は所要42分のはずですが、50分ほどかかったでしょうか。

Manchester マンチェスターでは、ロンドン行きの長距離列車に乗り換えです。乗り継ぎ時間は20分あり、余裕を持って乗り換えられるはずでしたが、到着時刻が遅れたため、残り10分少々しかありません。初めて来た大きなターミナル駅としては、かなり慌ただしい乗り換えになってしまいました。Trains 思ったとおり駅の構内は広く、ずらりと並んだプラットホームのそれぞれに列車が入線している様子は、なかなかの壮観です。ロンドン行きのプラットホームまでは結構な距離がありましたが、幸い乗り場の表示がとても分かりやすかったので、無事に乗り継ぐことができました。

Eustonマンチェスターからロンドンまでは約3時間。乗車時間はこれまでで一番長いのですが、長距離列車だけあって座席も広く、乗り心地は快適です。大きな荷物を抱えて乗り換えを繰 り返したので、さすがに疲れており、座席に掛けてホッとした途端に眠くなってきました。車窓から景色を眺めていたいのは山々でしたが、睡魔には勝てず、夢心地のうちにロンドンのユーストン駅に到着しました。ウィンダミアを出たのは朝9時半頃でしたが、既に午後も半ば。5時間を超える大移動でした。

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グラスミア湖

ワーズワースゆかりのダヴ・コテージも、甘いジンジャーブレッドも魅力的ですが、グラスミアへやって来た目的は、何と言ってもグラスミア湖です。旅行の計画中に湖水地方の本を見ていて、際だって美しい湖の写真が目に留まり、ぜひ自分の目で見たいと楽しみにしていました。

Tree 村の中心部から湖の方向へ歩いて行くと、ほどなく湖面が見えてきました。ただし、問題が1つ。湖はすぐそこに見えているのに、道路と湖の間は私有地で湖へ続く道がないため、湖畔へ近づくことができないのです。

もっとも、これは地図から予測できたので、湖を回り込んでしばらく(かなり!)歩けば湖畔へ下りられることは、予め調べてありました。湖を左手に見ながら、30分ほども歩いたでしょうか。所要時間がはっきりしなかったので、少し不安になり始めた頃、湖畔へ続く遊歩道の入り口に到着しました。

Sheep 遊歩道の右手、湖とChateau反対側の斜面には牧場が広がっていて、ヒツジたちがすぐそばまで近寄ってきました。愛らしい姿に癒されます。斜面の上へ目をやると、 立派なお屋敷が建っていました。おそらく牧場主さんのお宅だと思いますが、まるでお洒落な別荘のようで、絵になっています。

道路から見えた湖も十分に綺麗でしたが、湖畔からの眺めはまた格別です。既に午後も遅い時刻になっており、青空の下とはいきませんでしたが、角度によって様々な表情を見せる湖に、周囲の山々が映り込んで、期待通りの素晴らしい眺めでした。

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この日の夕食は、1着だけ持参していたワンピースに着替えて、宿泊先のホテルのレストランへ出かけました。前日、予約なしでは入れなかったので、朝ホテルを出る前にしっかり予約を入れておきました。ディナー・コースはオードブルとメインを選択するスタイルで、デザートが付きます。メインのお料理は、野菜のパイを選びました。本来はベジタリアン・メニューのようですが、十分に食べ応えがあって、お味の方もGood! デザートには、チョコBrownieレート・ブラウニーが運ばれてきました。温かいベリー・ソースがたっぷりかかって、アイスクリームが乗っています。とても濃厚で、チョコレートに目がない私には、こたえられない味でしたが、甘さの方も強烈です。残り3分の1ほどのところで、泣く泣くギブアップしました。

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湖畔の村グラスミア

アンブルサイドの街は桟橋から1キロほど北にありますが、私たちは街へは入らずに、バスに乗ってさらに北を目指しました。停留所にやって来たのは、屋根なしの2階建てバスです。試しに2階へ上がってみましたが、吹きさらしで凍えそうな上に、例によってバスが軽快すぎるスピードで突っ走るので、目が回りそうです。早々に断念して、おとなしく1階部分の客席におさまりました。

Dovecottage ライダル湖を過ぎ、左手にグラスミア湖が見えてきたところでバスを降りました。目的地はダヴ・コテージ。ロマン派を代表する詩人、ウィリアム・ワーズワースが青年時代を過ごした家で、最盛期の作品の多くがここで書かれました。白い壁を這うバラなどの植物は、ワーズワースが自ら植えたものだそうです。
建物は2階建てですが、天井が低く、それほど広くはありません。大詩人の住居にしては、内装も質素に見えましたが、暖炉や家具などが昔のまま残されており、ここで数々の詩が生み出されたのかと思うと、なかなか感慨深いものがあります。コテージの入り口で借りた日本語の解説書を見ながら、ワーズワースが使ったトランクやパスポートなど、展示品を興味深く見て回りました。なお、ワーズワースは後半生の40年近くを、アンブルサイドとグラスミアの間にあるライダル・マウントで過ごし、そこで生涯を終えています。彼自身がデザインした庭園が美しいそうですが、残念ながら今回の旅では訪れる機会がありませんでした。

Shops ダヴ・コテージと、併設されたワーズワース博物館の見学を終え、のどかな牧場の風景を眺めながら、徒歩でグラスミア村へ入りました。道ばたには可愛らしい土産物店が並んでいます。スレート石を積み上げた外壁は湖水地方独特で、なんとも言えない風情があります。




Church_2ほどなく、前方に聖オズワルド教会が見えてきました。このWordsworth教会の墓地に、ワーズワースが妻メアリー、妹ドロシー、娘や息子たちとともに眠っています。教会の敷地内にあるイチイの木は、ワーズワースが植えたものだそうです。

Grasmere村の中心部を流れ、グラスミア湖に注ぐロセイ川。そこだけ時間の流れがゆっくりになったような静かなたたずまいで、同じ湖畔の観光地でも、賑やかなボウネスなどとはひと味違った趣があります。


 

Gingerbread

1854年創業のジンジャーブレッドの老舗、「サラ・ネルソンのジンジャーブレッド」。甘い香りがお店の外にまでただよってきます。「ブレッド」と言ってもパンではなく、クッキーのような食感。創業以来、秘伝のレシピを代々受け継いでいるのだそうです。ガイドブックでチェックしてあったので、さっそくお土産用に1箱買い求め、さらにバラ売りを2枚買って、夫と1枚ずつ、お店の外でいただきました。ジンジャーがよく効いていて、なかなか美味ですが、ちょっとクセがあるので、人によって好き嫌いが分かれるかもしれません。紅茶によく合いそうで、私は気に入りました。
Gingerbread2 お店の建物は1630年に建てられたもので、元は村の学校だったそうです。カウンターが1つあるだけの、こぢんまりしたお店ですが、インターネットで通信販売をしており、現在では世界中にジンジャーブレッドのファンがいるようです。

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ウィンダミア湖クルーズ

Lakeside_2 レイクサイドは文字通り湖畔にあり、駅と遊覧船乗り場が隣接しています。列Ship_2 車を降りて蒸気機関車に名残を惜しんでいると、埠頭に船がやってきました。湖北端のアンブルサイドを目指して、ウィンダミア湖クルーズに出発です。

Windermere2_3   あいにくの曇り空で、かなり肌寒くもありましたが、船室にこもっていたのでは船に乗った甲斐がありません。フリースとウインドブレーカーを重ね着してデッキへ出て、船が風を切るのを感じながら、遊覧船の旅を楽しむことにしました。40分ほどで経由地のボウネスに到着。桟橋Bowness_2に停泊した船の中から湖畔を眺めると、私たちが宿泊しているホテルが見えました。ここで乗り換えるつもりでしたが、同じ船がそのままアンブルサイドまで行くとのことです。出航までの待ち時間を利用して、船内の売店でサンドイッチを購入し、船室で簡単な昼食をとりました。

Pier_2 出航の際に船の外を見ると、興味深い光景が目に入ってきました。左の写真に写っている緑色のロープ。その左端は画面の外にはみ出していますが、実は船に結びつけられています。輪にした反対(右)側の端を緑色の支柱に引っかけ、これを支点にして強引に船の向きを変えるのです。船の向きが変わるにつれて、船内にもロープがきしむ音が伝わってきて、相当な力が掛かっているのが分かります。方向転換が終了した後で、支点側のロープを外して船内へ取り込む必要があるため、近くに係員が1人待機しているのですが、万一ロープが切れて彼に向かって飛んできたら大惨事です。柱の陰に待避し、自分と船の間に常に柱が入るように、船が回転するのに合わせて慎重に位置を変えていました。

Windermere_2 船の旅は続きます。長時間デッキに出ているとさすがに寒さが堪えてきて、船室とデッキを行ったり来たりしてしまいましAmbleside_2たが、小さな桟橋や可愛らしい建物などが湖畔に代わる代わる姿を現すので、景色を見飽きることはありません。ボウネスを出て約30分で、アンブルサイドの桟橋に到着しました。

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湖水地方の蒸気機関車

Bus 湖水地方に着いた翌日は、夫のたっての希望で、ハバースウェイト-レイクサイド間を走る蒸気機関車に乗りに出かけました。ちなみに「レイクサイド」はウィンダミア湖南端の地名で、れっきとした固有名詞です。ボウネスからは、遊覧船でレイクサイドへ行き、そこで蒸気機関車に乗り換えてハバースウェイトを目指す方法が一般的のようですが、船の始発時刻が意外に遅く、午前中の時間が勿体ないので、まず路線バスでハバースウェイトへ行って、逆コースをたどることにしました。ところが、この路線バスがなかなかのくせ者。小さめの車体で小回りがきくのをよいことに、急カーブを猛スピードで突っ走るので、かなりスリリングでした。

ハバースウェイトのバス停では、私たちの他に、やや年配のご夫婦が1組下車しました。道路の向かい側にある鉄道駅へ渡ろうと、車の流れが切れるのを待って、「今のうちに・・・」と夫に声を掛けたところ、その日本Station 語が、はからずも先方の奥様と見事にハモりました。思わず顔を見合わせて、「こんにちは」とご挨拶。イギリスへ来てまだ3日目ですが、自分たち以外の日本人と言葉を交わすのは、随分久しぶりのような気がします。

ハバースウェイト駅は三角屋根のレンガ造り。周囲の景色とややミスマッチな感は否めませんが、赤い窓枠が可愛らしく、童話の世界を思わせます。建物の中にはギフト・ショップとレストランが入っていました。

Docking 発車時刻までまだ間があり、蒸気機関車は引き込み線の上で煙を上げていました。まずはここで、機関車の写真をゲット。バスで一緒になったご夫婦も、揃ってカメラを向けています。しばらくすると、機関車が動き始めLocomotive ました。客車との接続です。引き込み線から線路へ出て一旦駅を離れた機関車が、プラットフォームに横付けされた客車をめがけて、ゆっくりと後ろ向きに進んできました。興味津々で眺める私たちの目の前で、無事にドッキング完了。列車の近くでひとしきり写真を撮ってから、いそいそと中へ乗り込みました。

Inside 客車の内部はレトロな雰囲気・・・と言うよりも、かなり年季が入った感じでしたが、木の茶色と座席の青がマッチして、なかなか良い味が出ていました。

間もなくツアーのバスが次々に到着し、たくさんの観光客で、駅は急に賑わいを見せ始めました。いよいよ出発です。先ほどのご夫婦は、駅を出て行く列車を撮影するとのことで、手を振って私たちを見送ってくださいました。

終点のレイクサイドまでは約20分。のどかな田舎の風景を眺めながら、しばし蒸気機関車の旅を楽しみました。

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列車に乗って湖水地方へ

Waverley 昨夜エディンバラに到着したばかりで、さすがに慌ただしい感じは否めませんが、今日の宿泊予定は湖水地方です。スーツケースを抱えて、ウェイヴァリー駅から長距離列車に乗り込みました。14:52発のバーミンガム行きです。

列車は1キロほど走ってヘイマーケット駅に停車した後、郊外へと出て行きます。ほどなく窓の外には牧草地帯が広がり、たくさんの羊や牛の姿が見えてきました。数年前に訪れたニュージーランドの景色にそっくりだと思いましたが、これは話が逆で、イギリス人が入植したニュージーランドの方が、イギリスに似ているのでしょう。

Train 2時間ほど走ってオクセンホルム・レイク・ディストリクト駅で下車し、赤と青のカラフルなローカル線に乗り換えて約20分。いよいよ湖水地方の玄関口、ウィンダミOldengland アに到着です。駅でタクシーを拾い10分ほど走ると、ウィンダミア湖が見えてきました。ボウネス埠頭に近い湖畔のホテルに、無事チェックイン。クラシックな外観の、なかなかお洒落な建物です。

 

Lakeside

既に夕方ではありましたが、早速、湖畔Swanの散策に出かけました。静かに水を湛えた湖面を眺めていると、明日の観光が楽しみになってきます。水辺には白鳥やカ モメが群がっていました。どうやら、観光客からもらえる餌がお目当てのようです。

ハイ・シーズンを過ぎた9月の後半とはいえ、ボウネスの街は観光客で賑わっていました。湖水地方は、「ピーター・ラビット」シリーズの作者、ベアトリクス・ポターが好んで暮らしたPeterrabbit土地で、絵本の挿し絵の中にもその風景が出てくることから、「ピーター・ラビットの故郷」と呼ばれています。今回の旅では、ポターが住んでいたヒル・トップ農場を訪れる機会はありませんでしたが、ボウネスの通りを歩いていると、可愛らしいぬいぐるみたちがショーウィンドウからこちらを覗いていました。

 

Restaurant

夕食はホテルのレストランでと考えていましたが、受賞経験がある人気のシェフがいるのだそうで、予約なしでは入れないとのこと。代わりのお店を探していると、赤やピンクの花々で飾られた雰囲気の良さそうなレストランが目に留まり、早速中へ。何を頼もうか迷った末に、夫は鮪のステーキを選びましたが、せっかくなので、私は湖でとれた鱒を美味しくいただきました。おもしろかDinner ったのは、ウェイターさんに「付け合わせはポテトとチップスのどちらにしますか?」と聞かれたことです。イギリスで「チップス」と言えばフライドポテトのことですから、「どちらもジャガイモじゃないか・・・」と思って、一瞬、頭の中にクエスチョンマークが点灯しましたが、「ポテト」を頼むと茹でたジャガイモが出てきました。確かに、フライドポテトとは別の食べ物ですね(笑)。

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郷土料理とバグ・パイプ

Restaurant エディンバラ城を後にして、再びオールドタウンへ。そろそろお腹が空いてきました。周囲を見回すと、赤い花で可愛らしく飾られたスコットランド料理のお店が目に留まりました。Lunch 今日の昼食はここに決まりです。早速店内へ入り、2階の窓際に席をとりました。私がオーダーしたのは、パプリカの風味が効いた郷土料理のチキンスープ。夫の前に運ばれてきたのは、魚介類がたっぷり入ったシチューです。朝ご飯をしっかり食べたので、少し軽めの昼食でしたが、地元の味を堪能しました。

そろそろエディンバラを離れる時間が迫ってきましたが、ホテルで荷物をピックアップして駅へ向かう前に、もう1箇所だけ行ってみたい場所がありました。ニュータウンの大通り、プリンスィズ・ストリーScottmonument ト沿いに建つ背の高い塔。遠くからでも目立つこの建物が一体何なのか、バスで市内に到着したときからずっと気になっていたのです。

近づいてみると、塔の正体は、エディンバラ出身の文豪、サー・ウォルター・スコット(1771-1832)の記念碑でした。シューベルトの「アヴェ・マリア」やビゼーの「美しいパースの娘」など、多くの曲がスコットの作品をもとにして作られています。スコット・モニュメントと名付けられたこの塔は、高さ60メートル。作家の記念碑としては、世界最大だそうです。

Bagpipe モニュメントの周りは公園になっていて、バグ・パイプ弾きが陽気な音楽を奏でていました。前夜に訪れたスコティッシュ・パブでは、タイミングが合わなくて演奏を聴くことができず、残念に思っていましたが、スコットランドを離れる直前に、思いがけずその音色を聴くことができてラッキーでした。

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エディンバラ城(後編)

Greathall エディンバラ城の中心部にある中庭はクラウン・スクエアと呼ばれ、その周りに主要な建物が並んでいます。まずは、グレート・ホール。城で儀式を行う際の大広間として16世紀初めに建設されましたが、本来の用途に使われる機会はほとんどなく、Fireplace 17世紀半ばに兵舎に改築されて、以後は軍事目的に利用されてきました。その後、軍が撤去した1880年代に再び大規模な改築工事が行われ、かつての豪華な大広間がよみがえりました。フード付きの白い大きな暖炉や、複雑な彫刻を施した木製の玄関仕切りなどが見事です。

Ceiling ホールでは、特徴のある木製の天井が目に留まりました。これは16世紀の建築当初から残るもので、Sculpture アーチ型の梁で屋根を支えるハンマービームという手法で造られています。三角形に組んだメインの梁を支える梁受けは、ルネサンス様式の彫刻で飾られており、イギリスに現存する最古のものだそうです。

Palace 次は王宮です。王族の住居として、15世紀前半に建設が始まりました。現在残っている建物は15世紀後半に増築された部分で、内部にある立派な暖炉も当時のものだそうです。王宮内のクラウン・ルームには、スコットランド王の戴冠用宝器(オナーズ・オブ・スコットランド)が展示されていました。戴冠用宝器とは王冠、笏、御剣の3点で、17世紀にエディンバラ城が陥落した際に土中に埋められてクロムウェルの手を逃れ、それから100年以上を経た後に再発見され・・・というように、ドラマチックな歴史をくぐり抜けてきPalace2 ました。見学者は展示通路を進むにつれて、この歴史を追体験することになります。そして最後に、3点の戴冠用宝器が目の前に現れるのです。私はスコットランドの歴史に特に興味があるわけではありませんが、宝器が経てきた数々の変遷を知った上で実物を目にすると、やはり荘厳な雰囲気を感じます。強く印象に残りました。

戴冠用宝器の傍らには、「運命の石」が置かれていました。この石は長い間、スコットランド王が即位する際の玉座として使用されてきたものですが、13世紀末にイングランド王によって奪われ、以後はロンドンのウエストミンスター寺院に設置されて、イングランドだけでなく、グレートブリテン島のすべての君主の戴冠式に使用されるようになりました。現在はスコットランドに戻っていますが、いつの日か次代のイギリス国王が即位するときには、戴冠式のために再びウエストミンスター寺院へ運ばれるのだそうです。

Memorial グレート・ホールの向かい側に建つ重厚な建物は、スコットランド国立戦争記念館です。第一次世界大戦の戦没者のために、20世紀前半に建設されたもので、第二次世界大戦やそれ以降の軍事行動での犠牲者も記念しています。

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エディンバラ城(前編)

Castle 街を見下ろす高台に建ち、遠目にもその偉容を誇るエディンバラ城。いよいよエディンバラ観光のハイライトです。入り口で購入した公式ガイドブック(日本語版)を手に、早速、城内の探索を始めました。城を遠くから眺めると、大きな一続きの建物のように見えますが、それは城壁に囲まれているためで、アーチ形の門をくぐると、独立した建物が複雑に入り組んで立ち並んでいるのが分かります。戦闘で何度も破壊され、その度に再建や増改築が繰り返されてきたのだそうです。

Battery この城はスコットランドがイングランドからの独立を求める戦闘の舞台となり、長期間にわたって要塞としての役割を担ってきました。それを証明するかのように、城壁に沿っていくつもの砲台が設けられており、砲門からは砲身が覗いています。最も大きい「モンMonsmeg ス・メグ」は、重量6トンの巨砲。15世紀半ばに当時の最先端技術を駆使して作られたもので、重さ150キロの砲弾を発射することができたそうです。砲台からの眺めは抜群で、新市街とフォース湾がきれいに見渡せました。

 

Stmargaret

城内で最も古い聖マーガレット礼拝堂は、12世紀の初めに建てられたもので、エディンバラ市で最古の建物でもあります。小さな石造りの礼拝堂で、外観は簡素ですが、中へ入ると、繊細な彫刻を施されたノルマン様式のアーチが目を引きました。

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オールドタウンと聖ジャイルズ大聖堂

Oldtown カールトン・ヒルを下り、ウェイヴァリー駅の上に架かる橋を渡って、オールドタウンへ向かいました。前夜に日本から到着したばかりの私たちの目には、石畳の通りや、その両側に並ぶ建物の1つ1つが、異国情緒たっぷりに映ります。


StgilesInsideまずは聖ジャイルズ大聖堂へ。 王冠形の屋根が特徴的なゴシック様式の建物で、9世紀に建てられた教会を12世紀に再建したものです。宗教改革の際に内部の装飾が被害を受けたそうですが、石造りの重厚な柱や、ステンドグラス、Thistleパイプオルガンなど、見所はたくさんあります。特に、20世紀になってから増築されたシスル礼拝堂では、凝った細工の彫刻が壁から天井まで一面を埋め尽くしており、見事な眺めでした。

Shop エディンバラ城とホリルードハウス宮殿を結ぶ長さ1マイル(約1.6キロ)の通りは、ロイヤル・マイルと呼ばれ、エディンバラ観光の中心です。聖ジャイルズ大聖堂から、このロイヤル・マイルを西へ向かい、エディンバラ城を目指しました。通り沿いのお店にSword 並んでいる土産物は民族色豊かで、色とりどりのタータン・チェックやタータン・ツィードの織物が目を引きます。中には剣や鎧などの武具を売るお店もありました。「SALE」の表示が出ていましたが、いったい誰がどのような目的で購入するのか、ちょっと気になるところです。

Thehub ロイヤル・マイル沿いにあるザ・ハブは、高さ74メートルの尖塔を持つ19世紀のゴシック建築。もとはスコットランド教会の集会場でしたが、現在はエディンバラ国際フェスティバルの本部として使われており、中にはカフェも設けられています。



Scotch_2

スコットランドと言えば、スコッチウイスキー。スコッチウイスキー・エクスペリエンスでは、ウイスキーの蒸留過程が見学できるほか、スコッチウイスキーの歴史や、地域による特徴の違いなどを解説してくれるそうです。レストランも併設されているので、伝統料理を味わいながらスコッチウイスキーを1杯・・・といきたいところでしたが、時間の関係で、残念ながら外から建物を眺めただけで我慢することにしました。

 

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カールトン・ヒル

エディンバラの玄関口・ウェイヴァリー駅にほど近い小高い丘を、カールトン・ヒルといいます。宿泊したホテルがこの丘の麓にあったので、朝一番で登ってみることにしました。歩いて数分で頂上まで行くことができます。

Monument 頂上にはいくつかのモニュメントが建っていました。左の写真はナショナル・モニュメントで、ナポレオン戦争で亡くなったスコットランドの兵士たちを記念して、19世紀の初めに建てられたものです。アテネのパルテノン神殿を模したデザインですが、途中で予算がなくなってしまったのだそうで、現在でも未完成のままになっています。

Nelson 右の写真はネルソン・モニュメントです。サー・ホレーショ・ネルソンは、アメリカ独立戦争やナポレオン戦争で活躍したイギリスの海軍提督で、トラファルガー海戦での勝利が有名ですが、自身はこの海戦で戦死しました。これを記念して、このモニュメントが建てられました。



Newtown カールトン・ヒルからは、ユネスコ世界遺産に登録されている新旧のエディンバラ市街が一望できます。左の写真は、「都市計画の傑作」ともいわれるニュータウン(新市街)。設計士ジェイムズ・クレイグの案を基に、18世紀から19世紀にかけて造られました。同じ色調の建物が直線または弧を描くようにずらりと建ち並び、幾何学的な模様を形作っています。空港から市内へ入るときに、バスでニュータウンの一部を通り抜ける機会がありましたが、綿密な計画に基づいて造られた街並みは、なかなか興味深い眺めでした。ニュータウンの向こうに見えるのはフォース湾で、街のすぐ近くまで海が迫っているのが分かります。

Oldtown こちらはオールドタウン(旧市街)。イギリス(英国)編の最初にご覧いただいた写真も、ここからの眺めです。写真中央に見えるエディンバラ城がオールドタウンの西端で、ここから東端のホリルードハウス宮殿まで、古い教会を始めとする石造りの建物が並んでいます。

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エディンバラのスコティッシュ・パブ

成田空港を午前中に飛び立ったブリティッシュ・エアの飛行機は、ロンドンのヒースロー空港に、ほぼ定刻に到着しました。ここでエディンバラ行きの国内線に乗り換えです。

飛行機を降りたところで、乗ってきた飛行機をバックに記念写真を撮ろうとしたら、係員に制止されてしまいました。2年前(2006年)にドイツを訪問した時には特に問題なかったはずですから、テロ対策のため、警備が予想以上に厳しくなっているのでしょう。それを裏付けるように、入国審査では写真撮影が待っていました。国内線の飛行機に搭乗する直前に、写真と本人とを照合するためです。

また、機内持ち込み手荷物の検査では、靴を脱ぐように指示されて驚きました。手荷物と一緒に、靴(と搭乗券!)もX線の機械を通すのです。替えの履き物は用意されていないので、裸足またはストッキングやソックスだけを履いた状態で、金属探知機のゲートをくぐったり、場合によってはボディ・チェックを受けたりしなければなりません。欧米の人たちにとって、人前で靴を脱ぐのはかなり抵抗があるのではないかと思いますが、皆さん苦情を言うこともなく、淡々と検査を受けていました。旅行の安全を考えれば、背に腹は代えられないということでしょうか。むしろ、「土足」という概念が染みついた私たち日本人の方が、ソックスで地面を歩くことへの抵抗感は強いのかもしれません。

というわけで、厳重な警備に少々とまどいましたが、特にトラブルはなく、予定通り夕方にはエディンバラ空港に到着して、バスで市内へ入ることができました。ホテルにチェックインして、ほっと一息。日本からの長旅でさすがに疲れており、そのまま寝てしまいたいという誘惑にかられましたが、エディンバラには1泊だけの予定なので、夜の街を見るチャンスは今しかありません。体力との闘いになりそうですが、あまり遅くならないうちに少しだけでもと思い、休憩もそこそこに街へ繰り出しました。

Night イギリスの正式名称は「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」といい、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドから構成されています。Tartan エディンバラはスコットランドの首都です。目の前を次々に通り過ぎる2階建てバスや、ショーウインドーに飾られた独特の民族衣装を眺めていると、スコットランドにやって来たのだという実感が湧いてきました。遠くにはライトアップされたエディンバラ城も見えています。

Pub 通り沿いにちょっと洒落たスコティッシュ・パブを見つけ、せっかくなので入ってみることにしました。カウンターで地元産らしい黒ビールを注文し、渡されたグラスを見ると、表面の泡の上にBeer クローバー型の模様が描かれていました。これがスコットランド流なのでしょうか。初日から香ばしい黒ビールを堪能し、幸先の良いスタートになりました。

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列車で巡る英国の旅

ニュージーランド編が終了してから、番外編(国内旅行)を挟んで随分お待たせしてしまいましたが、今回から海外旅行記第3弾・イギリス(英国)編を始めたいと思います。

今年(2008年)の3月に夫が1人でニュージーランドを旅行してきたことは以前に書きましたが、仕事の関係で留守番を余儀なくされた私は、海外旅行の禁断症状が出て、とにかくどこかへ出かけたくてたまりません。仕事が山を越える9月の後半に狙いを定めましたが、月末かつ期末にかかるので、今回は立場が逆転して、夫が留守番せざるを得ないでしょう。私1人で出かけるなら、一度見てみたいと思っていた、イギリスの湖水地方あたりが良さそうです。

ところが、そのつもりで計画を練り、旅行会社に申込みをしようとしたところで、夫から「待った!」がかかりました。やはり置いてきぼりは気が進まないようで、なんとか休暇を取れるように仕事を調整するので、もう少し待って欲しいと言います。まあ、観光シーズンのピークではないし、慌てて予約しなくても大丈夫でしょう。

というわけで、予約はせずに様子を見ることにしたのですが、なかなか夫からゴー・サインが出ません。私が「どう?」と聞いても、「うーん、もう少し」の繰り返し。とうとう出発予定の1カ月前を切り、オフ・ピークとはいえさすがに心配になった私は、しびれを切らして「いいかげんに決めてくれないと、1人で申し込んじゃうよ!」と宣言しました。最後通牒(?)を突きつけられ、夫も観念したのでしょうか。翌日出社すると、しっかり休暇の予定を組んで帰ってきました。

そんなわけで紆余曲折はありましたが、今回も2人旅です。出発日まであまり余裕がないので、大急ぎで旅程を決め、航空券を購入し、ホテルを予約し・・・。かなり慌ただしいことになりましたが、狙っていた9月後半に、どうにかイギリスへ旅立つことができました。これまでのスイス編、ニュージーランド編は、旅行からかなり時間が経ってから、当時を思い出して書いてきましたが、このイギリス(英国)編では、つい2カ月ほど前に行ってきたばかりの、ほやほやの旅をつづります。

Edinburgh 左の写真は、最初の訪問地・エディンバラの街並みで、中央奥の高台に見えるのがエディンバラ城です。今回は、このエディンバラからロンドンまで、直線距離で500キロを超える道のりを、列車で縦断する旅になります。さて、どんな出来事が待っているでしょうか? 次回以降をお楽しみに。

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