スイス旅行記

スイス最後の夜

スイスの旅も、とうとう終わりに近づきました。明日はスイスを発って成田へ向かうという日の夜、夫の誕生日祝いと旅行の打ち上げを兼ねて、チューリヒでも指折りの老舗レストラン、ツンフトハウス・ツア・ツィマーロイテンへ出かけました。14世紀のギルドハウスを改装したレストランで、現在の建物は1708年に建てられたものだそうです。

本来は予約をして、ドレスアップして出かけるお店のはずですが、私たちはザンクトガレンから戻ったその足で、どこのお店に入ろうかと探しながら立ち寄ってしまったので、普段着のままです。階段の手すりの彫刻や、ダイニングのシャンデリアなどが豪華で、服装を考えると少々気後れしましたが、旅先のことですから、お店の方には大目に見ていただきましょう。

Geschnetzeltes というわけで、ゲシュネッツェルテスというチューリヒの代表的な料理をいただきました。執事さんと呼ぶのが相応しような給仕係の紳士のお奨めで、薄く切った子牛肉のクリーム煮です。付け合わせはレシュティ。こちらはベルン地方の料理で、細切りにしたジャガイモの両面を焼いたものです。ワインもいただいて、ほろ酔い気分。スイス最後の夜は、ゆっくりと更けてゆきました。

ここで、今回の旅程を整理しておきたいと思います。

1日目  成田 --> チューリヒ --> ルツェルン(ルツェルン泊)

2日目 ルツェルン市内、ピラトゥス山(ルツェルン泊)

3日目 ルツェルン --> グリンデルワルト(グリンデルワルト泊)

4日目 ユングフラウ・ヨッホ、メンリッヒェン(クライネ・シャイデック泊)

5日目 トゥリュンメルバッハの滝、シルトホルン展望台、ミューレン、
      アルメントフーベル(グリンデルワルト泊)

6日目 グリンデルワルト --> ツェルマット --> リッフェルベルク
     (リッフェルベルク泊)

7日目 ゴルナーグラート展望台、リッフェル湖、スネガ展望台、
     ウンターロートホルン展望台(ツェルマット泊)

8日目 クライン・マッターホルン展望台、シュヴァルツゼー
     (ツェルマット泊)

9日目 ツェルマット --> シャモニ、エギーユ・デュ・ミディ展望台
     (シャモニ泊)

10日目 シャモニ --> モントルー、シヨン城 --> ベルン(ベルン泊)

11日目 ベルン市内、ベルン --> バーゼル(バーゼル泊)

12日目 バーゼル市内(バーゼル泊)

13日目 アウグスタ・ラウリカ、バーゼル --> チューリヒ(チューリヒ泊)

14日目 ラインの滝、シャフハウゼン、シュタイン・アム・ライン
     (チューリヒ泊)

15日目 ザンクトガレン、ヴィンタートゥーア(チューリヒ泊)

16日目 チューリヒ市内、チューリヒ --> (機中泊)

17日目 --> 成田着

夫の勤続休暇を利用して、なんと15泊17日。洪水のニュースを見て出発をためらったのが嘘のような、充実した旅でした。

Birg 最後の写真は、ビルクから見たベルナー三山です。いつの日かまた、この雄大な山々に出会えることを祈って、スイス編の筆を置きたいと思います。

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チューリヒの街

何回か前の記事でチューリヒに到着したところまで書いて、2本の塔を持つ大聖堂の写真もお目に掛けましたが、その後、ラインの滝やザンクトガレンの修道院など、チューリヒを拠点にして訪れた観光名所をご紹介していたので、まだチューリヒの街をご覧いただいていませんでした。というわけで、今回はチューリヒ編です。

Town 最初の写真は、大聖堂の塔の上から眺めたチューリヒの街並です。リマト川に架かる橋の上にはカーニバルが来ていて、移動式のメリーゴーランドが回っていました。左手に見える尖塔は、聖ペーター教会。チューリヒで最も古い教区教会で、建設が始まったのは、なんと1000年以上も前の西暦800年頃だそうです。塔に取り付けられた時計は、短針が3メートル、長針が4メートル、文字盤が直径8.7メートルあり、ヨーロッパ最大です。

Fraumuenster 聖母教会。12-15世紀に建てられたゴシックChagall様式の建物で、シャガール作のステンドグラスが見事です。






Lindenhof

チューリヒ発祥の地であるリンデンホフの丘からは、旧市街が一望できます。市電が走っているのも見えますね。





Bahnhof チューリヒ中央駅。駅の構内でマーケッMarketトが開かれて、食料品などを買い求める地元の人たちで賑わっていました。 ここで買った乾燥ハーブの詰め合わせは、オリーブオイルによく合い、帰国してからパスタ料理などに重宝しました。

Bear 私たちがチューリヒを訪れた2005年の夏は、「テディ・サマー2005」というイベントが開かれており、街のあちこちに、色とりどりのテディ・ベアが思い思いのポーズで立っていて、目を楽しませてくれました。

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ザンクトガレンの修道院

Kathedrale チューリヒから列車で1時間15分。世界文化遺産に登録されている修道院を見るため、ザンクトガレンの街を訪れました。この修道院の起源は、7世紀の初めに修道士ガルスが建てた小さな僧院です。それが8世紀に修道院となり、やがて中世ヨーロッパの学問の総本山と言われるまでになりました。

まずは、修道院付属の図書館へ。写真撮影禁止だったため、残念ながらここで内部の写真をお目にかけることはできませんが、天井まで届く本棚と、ロココ様式の華やかな装飾が目を引きました。10万冊を超える蔵書の中には、中世(8-12世紀)の写本や、グーテンベルクによって活版印刷が実用化された時代(15世紀)の印刷本など、貴重な書物が数多く含まれているそうです。書物の一部はショーケースの中に展示されていましたが、保存状態が非常に良く、1000年も前のものとは信じられないくらい、色彩も鮮やかでした。

それらの本の中に、グレゴリオ聖歌の楽譜がありました。グレゴリオ聖歌と聞いてもピンと来ない方が多いと思いますが、合唱でルネサンス時代のミサ曲などを歌ったことがある私にとっては、とても馴染み深いものです。現代の五線譜ではなく、ネウマ譜を用いて記譜されていましたが、音の高低は十分にわかるので、音符(?)をたどっていくと、頭の中に旋律が浮かんできます。図書館という場所を忘れて、思わず口ずさんでしまいそうになりました。

Inside 修道院のハイライトは、バロック建Painting築の傑作と言われる大聖堂です。青空に2本の塔がそびえる外観も素敵ですが、 中へ入ると、装飾の豪華さに目を奪われます。大きな天井画が、とりわけ見事でした。



Laurenzen ザンクトガレンの見所は修道院だけではありません。修道院近くの聖ロレンツォ教会はそれほど大きくありませんが、屋根の模様が特徴的で、中には立派なパイプオルガンが設置されていました。また、ここは繊維工業の中心として栄えた街でもあります。Organ テキスタイル博物館には、14-16世紀頃の刺繍やレースなど、貴重な資料がたくさん展示されていました。

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シュタイン・アム・ライン

Stein シャフハウゼンから再び列車に乗り、シュタイン・アム・ラインへ足をのばしました。中世の雰囲気が色濃く残る街です。こぢんまりした駅を出て、ライン川に架かる橋を渡り旧市街へ。早速街を散策、といきたいところでしたが、朝からラインの滝、シャフハウゼンと巡って来てお昼の時間をかなり過ぎ、お腹の虫が鳴いています。橋を渡りきったところにあったレストランで、Restaurant まず昼食をとることにしました。左の写真で橋のたもとに見えている、赤い花で飾られたお店です。ライン川沿いのテラス席を確保して、行き交う船や、橋の上から川に飛び込んで遊んでいる地元の子供達を眺めながら、名物の川魚料理をいただきました。

Stgeorgen お腹が落ち着いたところで、今度こそ街の散策に出発です。橋の右手に見える尖塔は、11世紀に建てられた聖ゲオルグ修道院。その斜め前には市庁舎があり、そこから市庁舎広場が広がっているのですが、Platz_2 これが圧巻でした。広場に面した建物という建物の壁面いっぱいに、装飾画が描かれています。シャフハウゼンで見た「騎士の家」の壁画も見事でしたが、それに勝るとも劣らない壁画の数々が連なっており、いつまでも眺めていたくなりました。

せっかくなので、目に留まった壁画の写真をいくつか載せておくことにしましょう。

Rathausplatz Hekiga2_3

Hekiga

 

 


 

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ラインの滝とシャフハウゼンの街

ライン川の流れは1300キロメートルに及びますが、その中に滝は1カ所だけ。その名も「ラインの滝」です。高さは25メートルとそれほどでもありませんが、幅は150メートルあり、水量は平均で毎秒750立方メートルと、迫力のある眺めを誇っています。

Schloss 拠点にしたチューリヒから急行列車に乗り、40分ほどでシャフハウゼンの街に到着。ラインの滝があるために船が通行できず、一旦陸へ荷揚げしたのがこの街の始まりだそうです。ここからバスで滝を目指してもよいのですが、私達はSバーンに乗り換えて鉄橋を渡り、対岸にあるシュロス・ラウフェン・アム・ラインファル(ラインの滝のラウフェン城)駅へ向かいました。観光シーズンの昼間だけ列車が停車する、小さな無人駅です。駅から坂を上ると、数分でラウフェン城に到着。城はレストランやホテル、土産物店として使われており、そこから滝へ向かう遊歩道が延びていました。

Rheinfall 滝のビューポイントはいくつかあって、シャフハウゼン側の岸から見てもよいし、遊覧船から眺めても、遊覧船で滝の中央にある岩へ渡ってもよいのですが、滝壺を最も間近に眺められる場所は、ラウフェン城Fall側の遊歩道です。手を伸ばせば届きそうなほど近くを滝が勢いよく流れ落ちていて、迫力満点。真っ青な空と白く砕けた水しぶきのコントラストに、七色の虹が映えていました。

Ritter ラインの滝の眺めを楽しんだ後は、列車でシャフハウゼンへ戻って街を散策しました。通りを歩いていると、家の壁を飾る見事な壁画や、出窓の彫刻が目に留まります。写真は「騎士の家」の壁画。神話とローマの歴史をモチーフにした、16世紀の作品だそうです。

Munot 街を見下ろす位置には、円形をしたムノート(城塞)が建っています。これも16世Schaffhausen紀の建築で、文化遺産として保存されているそうです。上部からはシャフハウゼンの街並みやライン川、周辺のブドウ畑が一望できました。ひときわ目を引く塔は、ロマネスク様式の大聖堂です。

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チューリヒへ

アウグスタ・ラウリカからバーゼルに戻り、駅構内で昼食を済ませてから、列車でチューリヒへ移動しました。1時間ほどで着く予定だったのですが、途中、駅と駅の間で何故か列車がストップしてしまいました。ドイツ語でアナウンスがありましたが、状況がよく分かりません。どうしたのかな、と思っていたら、隣の席に座っていたビジネスマンらしいグループが、明らかに外国人と分かる私達を心配して、英語で事情を説明してくれました。時間に余裕があったので、それほど焦っていたわけではありませんが、旅先で思いがけずこのような心遣いを受けるのは嬉しいものです。どうやら先行する列車にトラブルがあったようですが、しばらく待っていると列車は動き始め、少し遅れたものの無事チューリヒに到着しました。

ところが、ここでまたトラブル発生です。今回、ルツェルンからシャモニまでのホテルは日本を発つ前に予約しておいたのですが、ベルン以降は日程が流動的だったこともあって、現地のインフォメーションを利用して探すことにしていました。アルプスの代表的な観光地では、ホテルの当日予約が難しいかもしれないと考えた一方、都市部でホテルが確保できないとは思わなかったためです。実際、ベルンとバーゼルでは何の問題もなく、現地到着後、すぐにホテルを見つけることができました。ところが、ホテルの数がずっと多いはずのチューリヒに着いてみると、駅に設置されたホテル予約の案内板は、赤ランプ(満室)のオンパレード。インフォメーションで尋ねてみても、「郊外の2ツ星ホテルなら・・・」という返事。2ツ星はともかく立地が悪すぎたので、やむを得ず飛び込みでホテルを探すことにして、インフォメーションを後にしました。

こういう時は、2人いると便利です。私がスーツケースの番をしている間に、夫が駅の外へ出てホテルを回ってくれました。かなり長時間待つことを覚悟していましたが、夫は思いのほか早く戻って来ました。3軒目のホテルに空室があったそうです。中央駅から徒歩数分という好立地のビジネスホテルで、やや予算オーバー気味ではありましたが、まずは一安心です。ヨーロッパではインフォメーションが整備されているので、これまでにもホテルを予約せずに出かけたことが何度かあり、新婚旅行のホテルも現地で探したほどなのですが、国際電話をかけるかファックスを送るしかなかった当時と違って、現在は海外のホテルもインターネットで簡単に予約できるので、敢えて予約を取らずに出かけるメリットはあまりなくなったようです。

Grossmuenster_2 ホテルが決まり、ようやくチューリヒの街へ繰り出すことができました。写真はリマト川の対岸から見た大聖堂です。最も古い部分は11世紀から12世紀にかけて建てられ、16世紀には宗教改革の舞台にもなりました。大聖堂の手前に赤い屋根が見えるのは、テディーズ・スーベニア・ショップ。帰国が近づいてお土産を選ぼうとしても、高級ブティックや時計などの専門店が多くて困っていたのですが、このお店にはスイス小物が一通り揃っていて、とても重宝しました。

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アウグスタ・ラウリカ

Theater バーゼルの郊外に、アウグスタ・ラウリカというローマ都市の遺跡が残っています。紀元前44年に建設されたもので、ライン川周辺地域で最古、かつスイスで最大規模のローマ遺跡だそうです。チューリヒへ移動する前に少し時間があったので、ローカル線に乗って出かけてみました。



Entrance カイザーアウグスト駅で下車し、地図を見ながら歩くこと約10分で遺跡に到着。まず博物館に入り、発掘物やローマ人の生活を再現した家などを見学してから、屋外の遺跡に向かいました。真っ先に目を引くのは野外円形劇場です。現在は客席の一部を修復してイベントなどに使用しているようですが、後ろ側へ回り込むと、石造りの建物がローマ時代のままの姿で残っていました。当時は8000人を収容できたというだけあって、かなり大規模なもので、重厚な印象を受けました。

Bath 円形劇場の周辺には、バジリカや公衆浴場などの遺跡も点在しており、ここで発掘された見事なモザイクを見ることもできます。ローマ時代にタイムスリップしたような、不思議な気分を味わいました。Mosaic_2

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バーゼルの街

次に訪れた街はバーゼルです。ベルンから列車で1時間ほどで到着しました。

Basel ホテルに荷物を置いて街の散策に出かけたところで、すぐ近くに大きな郵便局を発見。帰りの飛行機でスーツケースが重量オーバーするのではないかと気になり始めていたので、不要になったハイキング・シューズなどを日本の自宅へ送ることにしました。まず窓口で料金などを尋ねて梱包用の箱を買い、一旦ホテルへ戻って荷物を詰めて、もう一度窓口へ。簡単に終わると高をくくっていましたが、困ったことに、アルプスの観光地を離れて都市部へ入った途端に、英語が通じにくくなったようです(バーゼルはドイツ語圏)。手続き書類の記入項目が結構多かったこともあって、意外に苦戦しましたが、何とか日本宛に小包を出すことができました。ちなみに、この時送った荷物は、帰国して数日後に無事に手元に届きました。

さて、これで落ち着いて観光が始められます。それでは、バーゼルの街をご紹介しましょう。

Tinguel タンゲリーの噴水。バーゼル育ちの世界的な彫刻家、ジャン・タンゲリーの作品です。市立劇場前の広場にあって、舞台装置を再利用して作られた様々な形の噴水が回転しながら動き回り、盛大に水を噴き上げています。タンゲリーの名前も、噴水があることも知りませんでしたが、街歩きの最中に思わず足を止めて見入ってしまいました。ちなみに、バーゼル市内のタンゲリー美術館には、古タイヤや歯車などの廃材を利用した作品が数多く展示されているのだそうです。

Rathaus フレスコ画が描かれた赤い建物は市庁舎です。16世紀にゴシック様式で建てられ、その後、19世紀に改修されて現在の姿になりました。市庁舎前の広場では、マーケットが開かれていました。新鮮な野菜や果物、大振りのソーセージとハム、焼きたてのパンに手作りジャム・・・。食材だけでなく色とりどりのお花まで並んでいて、見て回っていると、つい欲しくなってしまいます。我慢できなくて、オリーブオイルの小瓶(ハーブ入り)を購入しました。

Muenster 赤砂岩で造られた、ゴシック様式の大聖堂。ベルンの大聖堂に続いて、こちらも修復工事中でした。塔の上からは、Rhein_2ライン川とバーゼルの街が一望できます。


 

Blockfloete_2 週末音楽家(?)の私にとって、バーゼルで是非訪れたかった場所は古楽器博物館です。さんざん道に迷ったあげくに、ようやくたどり着きました。普通、博物館では展示物を眺めるだけですが、ここには貴重な古楽器に混じって楽器の発音部分の模型などが展示されていて、自分で動かしながらそのメカニズムを見ることができます。また、楽器の展示室にボタンが並んでいて、それを押すと、目の前に展示されている楽器を使った演奏が流れてきました。つい夢中になって、次から次へとボタンを押してしまいましたが、おかげで目当ての古楽器の数々を目と耳の両方で楽しむことができました。アマチュア・リコーダー愛好家としては、総象牙のリコーダーに目を奪われましたが、材質が材質だけに、手に入れることはもはや不可能でしょう。

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ベルンの街めぐり

スイスの首都はチューリヒでもジュネーヴでもなく、ここベルン。旧市街は世界遺産に登録されています。その落ち着いた佇まいを楽しみにしていたのですが、なんと旧市街の大通りが工事中! 広い範囲にわたって掘り返されて、すごいことになっていました。ヨーロッパの古い街並みを見て回るのが好きな夫は、相当がっかりした様子でしたが、せっかく来たのですから、街めぐりに出掛けることにしましょう。

Zeitglockenturm街の真ん中にある時計塔。もとは街の西門として12~13世紀に建てられた塔で、天文時計と仕掛け時計は1530年に作られたものだそうです。毎時数分前から動き出す人形仕掛けClockを見に、たくさんの人たちが集まってきて、街のシンボル的な存在です。 SOGOの時計などを見慣れた目には、ちょっと物足りないかもしれませんが、16世紀から動き続けている歴史の重みを感じました。

Anna_2 時計塔の前に見えるのは「射手Kindlifresserの噴水」。ベルンの旧市街には、 伝説上の人物や英雄の像で飾られた噴水がたくさんあり、それらを見て回るだけでも楽しめます。「アンナ・ザイラーの噴水」(左)のような美しい女性像から、「子喰い鬼の噴水」(右)のようにかなり不気味なものまで様々です。これらの噴水も16世紀の作。「アンナ・ザイラーの噴水」の後ろには、牢獄塔が見えています。

Muenster 大聖堂(ミュンスター)。スイスで最も高い尖塔だそうです。一部修復中で足場とシートが掛かっていましたが、正面入り口の彫刻が見事でした。




Town 高台にあるバラ園からは、旧市街が一望できます。





Bernerplatte ベルンの名物料理、ベルナー・プラッテ。ソーセージや肉料理の盛り合わせですが、これだけドーンッとお肉が出てくると、日本人にはちょっと辛いかもしれません。もう1皿はムール貝です。日本では高級食材のイメージがありますが、ヨーロッパではポピュラーで、ご覧のような分量で出てきます。

ベルンに滞在したのは、夕方から翌日のお昼までと短い時間でしたが、アインシュタインの家を訪れたりもして、古都の文化の香りに触れたひとときでした。

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モントルーとシヨン城

Halo 朝起きると、ホテルの窓からモン・ブランとエギーユ・デュ・ミディ展望台がバッチリ見えていました。やっぱり1泊だけでは勿体ない気がしますが、後ろ髪を引かれながらも、モン・ブラン急行でシャモニを後にしました。列車の窓から外を眺めると、山々に当たった朝日が雲に反射して、まるで後光が射したような不思議な光景が目に入ってきました。

Leman 今日の最初の目的地は、レ・マン湖畔の街、モントルーです。マルティニ経由で、お昼前に到着。早速、湖畔を散策しながらシヨン城を目指しました。この城は湖畔Chillon_2の岩場に立てられており、まるで湖に浮かんでいるように見えます。駅前から歩くと結構距離があり、到着まで40分ほどかかりましたが、レ・マン湖沿いの景色の良い遊歩道なので、楽しく歩くことができました。

ひとしきりシヨン城の外観を眺めて写真を撮り、続いて中を見学・・・といきたいところでしたが、既に正午を大分回っており、お腹も空いてきました。近くに食事ができる場所があるかどうか心配しましたが、幸い、道路を渡った反対側に一軒家のレストランを発見。いそいそと店に入り、ランチ・メニューの中から各自1品ずつオーダーしました。

Fish_2 待つことしばし。テーブルに並べられた2枚のお皿の上には、どちらも山盛りの魚が乗っています。この魚の形と大きさには心当たりがありました。先ほど湖畔を散策しながらレ・マン湖をのぞき込んだとき、湖の中を群れをなして泳いでいた魚に違いありません。メニューには何種類もの料理が載っていましたが、実は、材料はすべてこの地元名産(?)の魚で、調理法や味付け、ソースが違うだけなのだということに、今さらながら気付きました。

Chateau お腹がいっぱいになったところで、あらためてシヨン城の見学です。この城はバイロンの詩「シヨン城の囚人」の舞台になったことで知られています。詩に歌われた「囚人」は、16世紀に城に囚Byronわれていたジュネーヴの宗教改革者、フランソワーズ・ボニヴァルだそうです。 それから数百年を経て、バイロンがシヨン城を訪れました。ボニヴァルが幽閉されていた部屋の柱には、バイロンが自ら刻みつけた名前が残っています。

日本語のパンフレットを見ながらゆっくりと城内を巡った後は、バスでモントルーの駅へ戻って、再び列車に乗りました。目的地はベルンです。ローザンヌ経由で夕刻に到着。前日ツェルマットの駅から発送したスーツケース2個は無事に届いて、ベルンの駅で私達が着くのを待っていました。

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